受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

学校説明会レポート

学校説明会レポート

立教新座中学校

2026年6月29日(月)

「自由・自律」を尊重した環境で、「真理を探求する力」「共に生きる力」を養う

かつて立教大学の付属校は、池袋に中学校、埼玉県新座市に高校があり、池袋の中学校を卒業すると、新座市にある高校に進んでいました。しかし、2000年に、池袋に高校が、新座に中学校がそれぞれ新設され、2校の中高一貫校が誕生しました。このうち、JR武蔵野線の新座駅と東武東上線の志木駅からスクールバスで約10分の場所にあるのが立教新座中学校・高等学校です。

この日の説明会では、冒頭の祈りに続いて、校長の塩見牧雄先生が、男子校の良さについて次のように説明しました。「異性の目を気にせず、自分たちの役割に専念し、好きなものに熱中できます。行事やクラブ活動もすべて男子だけで行うので、『男子はこうあるべき』といった性別による役割分担もありません。本校には、クラブや委員会などの活動を通して、好きなことに没頭できる環境があります」

約10万㎡の広々としたキャンパスには、蔵書数約18万冊の図書館、400mトラックを備えた全天候型フィールド、公式競技会にも利用できる室内温水プールなどがあり、生徒は好きなことに打ち込めます。

続いて、副校長の田中俊江先生が具体的な教育方針と学校生活について説明しました。建学の精神に「キリスト教に基づく人間教育」を掲げる同校では、「真理を探求する力」「共に生きる力」の育成をめざしています。その実現に向けて、「自由・自律」「グローバル教育」「リーダーシップ教育」を基盤とした教育を実践しています。

「自由・自律」を促す教育としては、中3から高校にかけて選択制プログラムをたくさん設けていることが挙げられます。たとえば中3の英語では、習熟度や興味に応じた選択制の「英語2」が設置されています。また、修学旅行では、中学・高校ともに、クラス単位では行動せず、生徒一人ひとりが「何をどこで学びたいか」を考えてコースを選びます。

高校では、さらに主体的な学びを重視しています。高3の自由選択科目では約90種類の講座を用意し、生徒は興味や進路に応じて選択・受講します。また、6年間の学びの集大成として、高2秋から卒業研究論文に取り組み、問題解決能力と、豊かで的確な日本語の力を養っています。

国際教育では、「異なる文化や言語を持つ人と協力して何かを成し遂げる力」の育成を重視しています。田中先生は「そのためには語学力を鍛えるだけでなく、外国語を使ったコミュニケーション能力を磨くことも大切です」と話しました。

国際交流の機会も豊富です。福島県のブリティッシュヒルズでの研修旅行をはじめ、アメリカ・サマーキャンプやオーストラリア短期留学を実施しています。さらに、提携校であるアメリカのセント・ポールズ・スクールに約2か月間留学する「ワン・クォーター留学」、カナダの公立高校への1年間の派遣留学、大学進学前のギャップ留学など、さまざまな海外プログラムを設けています。

リーダーシップ教育も、学校生活のさまざまな場面に取り入れています。「本校が理想と考えるリーダーシップは、1人のカリスマが集団を率いるものではなく、チームの一人ひとりが長所を生かし、それぞれの強みを発揮して成果を上げていくものです」と田中先生は説明します。部活動や校外学習などを通してこの力を伸ばすほか、高校では「リーダーズミーティング」や「立教GLP(グローバル・リーダーシップ・プログラム)」など大学生と一緒に受講できる一貫連携教育プログラムも用意しています。

卒業後は約8割の生徒が立教大学へ進学します。一方、他大学への進学を希望する生徒に向けたクラスも高2から設置し、進路希望に応じた指導を行っているとのことです。

そのほか、中1のオリエンテーションキャンプをはじめ、中学生の入部率が95%に上るクラブ活動、年間行事、ふだんの授業風景など、学校生活の様子が写真や動画を用いて紹介されました。