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学校説明会レポート

学校説明会レポート

立教女学院中学校

2026年7月1日(水)

キリスト教に基づく教育で、高い知識と豊かな人間性を備えた女性を育成

立教女学院の前身である立教女学校は、1877年にアメリカ聖公会から派遣されたC.M.ウィリアムズ主教によって、女性のための教育機関として設立されました。その後、1923年の関東大震災で、築地にあった校舎が全壊。翌1924年に現在の杉並区久我山へ移転しました。

あいさつに立った校長の浅香美音子先生は、来年、創立150周年を迎えることに触れ、「記念のロゴマークは在校生がデザインしました。そこには十字架と藤の花、そして窓が描かれ、それぞれ、神様によって立った学校、豊かな自然、校舎を表しています。150年間大切に受け継いできた、深い学びと豊かな人間性を育む精神は、今も生徒たちに息づいています」と語りました。続いて、少年院や少年鑑別所などに勤務後、法務省で女性初の矯正局長となった卒業生の歩みに触れ、「厳しい社会のなかでも、『困っている人や弱い立場の人のために、みずからの力を生かしなさい』という本校での学びを実践してきました」と説明。そのうえで、「人は自分の利益のためではなく、他者や世界平和のために仕える人となるために学ぶのです。本校では、自分の頭で深く考え、主体的に行動できる人を育てたいと考えています」と話しました。

続いて、教頭の髙嶺京子先生が同校の教育について、柱である「キリスト教教育」「自治活動」「学習」の三つのキーワードを挙げながら説明しました。

まず、「キリスト教教育」では、毎朝の礼拝をはじめ、土曜集会、ボランティア活動、宿泊行事などを実施しています。土曜集会では、イスラム教のモスクで、頭髪を隠すためのスカーフ(ヒジャブ)を着用して祈りを見学したり、仏教寺院で坐禅を体験したりするなど、キリスト教以外の宗教についても学ぶとのこと。また、有識者を招き、講演会を開くこともあります。そのように、さまざまな価値観に触れることで、広い視野で物事を考える力を育んでいるそうです。また、「平和をつくり出し、発信する人間になる」ことをめざし、国際理解教育にも力を注いでいます。Global Studies Programや、ユネスコスクール加盟校としての活動、模擬国連活動など、多様な学びを通して国際的な視野を広げています。

「自治活動」では、委員会やクラブ活動、学校行事などについて説明がありました。同校では、来年、創立100周年を迎える生徒会が中心となり、さまざまな活動を企画・運営しています。髙嶺先生は「本校では制服はありませんが、生徒会が中心となり服装の申し合わせを定めています。近年、生徒会と学校が話し合いを重ねた結果、スラックスの着用が認められました。一人ひとりが判断して、自分らしく、その時々の学びにふさわしいと思う服装を選んでいます」と説明しました。生徒と教職員が対話を重ねながら学校生活をつくり上げていく姿勢も、同校らしさの一つです。

「学習」では、習熟度別・少人数制による英語の授業をはじめ、大学や企業と連携して科学に関する体験プログラムや講演会を行う「サイエンス・プログラム」、「ARE学習」など、多彩な取り組みが示されました。「ARE学習」とは、「Ask(みずからテーマを見つける)」「Research(徹底的に調べる)」「Express(発表する)」の三つの過程を通して探究を深めるプログラムです。同校では2000年度から始めており、中1では地域調査と読書教育、中2では修学旅行の事前学習、中3では「平和と人権」をテーマに探究を進め、現代社会の課題について考えます。さらに、高1・2では論文作成の手法を学び、希望者は各自が設定したテーマで研究を続け、その成果を高3で卒業論文としてまとめます。

卒業生の進路についても説明がありました。今年3月の卒業生は、180名のうち110名が関係校推薦を利用して立教大学へ進学しました。医歯薬系や芸術系など、多様な進路を志望し、指定校推薦や総合型選抜などを利用して他大学に進学する生徒も少なくないとのことです。