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学校説明会レポート

学校説明会レポート

自修館中等教育学校

2026年7月25日(土)

探究学習やEQ教育を通して、他者との関係性を築き、発信力を伸ばす

神奈川県伊勢原市にある自修館中等教育学校は、学校法人向上学園が1998年に創設した共学の進学校です。中学校としてスタートし、2001年に中等教育学校へ移行しました。4学期制によって均等な学びのリズムを確保するとともに、定期考査を廃止し、学習の本質に立ち返る教育を行っています。

この日のオンライン説明会では、入試広報室長の岩城摩理亜先生が、同校の教育について説明しました。「本校は『自学・自修・実践』を教育目標に掲げ、自主・自律の精神に富み、学びの大切さを知って深く学び続ける人、相手を理解・尊重しながら共に働くことのできる人材の育成をめざしています」と岩城先生。その実現に向けて、「探究(課題の設定から解決に向けて考え抜く力、その成果を表現する力の育成)」「グローバルマインド(多様な価値観を持つ人々や集団と協働し、世界の共通課題に取り組む力の育成)」「EQ教育(1対1の個人との円滑な対話を行うコミュニケーション力の育成)」の三つを教育の柱に据えています。

まず「探究」では、「社会とつながる探究」を目標に掲げています。1年生(中1)では地元・伊勢原市、2年生(中2)では神奈川県をフィールドにグループで課題に取り組み、社会との接点を広げていきます。2年生では教員のサポートを受けながら、企業などとの連携にも挑戦します。3・4年生(中3・高1)では12分野の学術ゼミに分かれて探究を深め、4年生で論文を読みながら研究を進め、その成果を論文にまとめます。5年生(高2)では個人で探究活動に取り組み、6年生(高3)では自由選択によってさらに研究を深めていきます。

同校の探究教育は高く評価されており、2022年には三菱みらい育成財団の支援対象にも選ばれ、さらに、2024年には文部科学省から「総合的な探究時間の質向上を図るための実践研究」に認定されるなど、国や企業からも高く評価されています。

一方、「グローバルマインド」を育てる取り組みとしては、語学力の養成に力を注いでいます。岩城先生は「探究活動を進めるなかで、生徒たちは世界に目を向け、『もっと各国について知りたい』という思いを抱くようになります」と説明。実際、国際交流への参加を希望する生徒が年々増えており、海外プログラムがその意欲を後押ししています。ニュージーランドの姉妹校との交換留学をはじめ、文部科学省が展開する官民協働の留学促進プログラム「トビタテ!留学JAPAN」にはこれまで後期課程(高校生)の生徒12名が選抜され、国内外の人々と協働しながら新たな価値の創造や課題解決に挑戦しているそうです。

3番目のEQ教育は、創立当初から取り組んでいる同校ならではの教育です。EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは、他者と良好な関係を築き、自分の持ち味を発揮しながら成果につなげる力のこと。岩城先生は「社会では、自分の能力だけでなく、相手を理解し、協力しながら物事を進める力が求められます」と、その重要性を説明しました。生徒たちはEQの基礎理論を学んだうえで、週1時間の「セルフサイエンス」の授業で実践的なコミュニケーショントレーニングを行います。そこでは、自分自身を理解するとともに、相手の考えや感情にも目を向けながら、自分の思いを適切に伝える力を身につけていきます。日々の積み重ねを通して、他者と信頼関係を築き、社会のなかで力を発揮できる人材の育成をめざしています。

6年間の学びは、生徒たちの進路にもつながっています。2026年春に卒業した22期生は、MARCHへの合格者数が増加したほか、学校推薦型選抜を含めて難関の国立大学にも挑戦。海外大学や専門学校、就職など、一人ひとりが多様な進路を実現しました。

こうした進路選択を支えているのが、1クラス約30人・4クラス編成による少人数教育と、5・6年生の2年間はクラスや担任を変えず、生徒を見守っていく体制です。説明会の最後に岩城先生は、「生徒自身が進む道を選ぶとき、本校では最後に必要なのは『心』だと考えています。支えがあるからこそ、人は強くなれます。教職員全員が、最後まで生徒一人ひとりに寄り添い、『何を学びたいのか』『何をしたいのか』を一緒に考え、生徒自身が『やり切った』『後悔はない』と思えるようなサポートを心がけています」と語りました。2027年度入試では、2月2日午後に2科に加えて英語資格利用入試が新設されます。詳しくは、最新の募集要項をご確認ください。