学校説明会レポート
聖セシリア女子中学校
2026年7月30日(木)
カトリックの精神を礎に、学びと心を育み、一人ひとりの未来を切り開く
聖セシリア女子中学校・高等学校は、1929年に教育者・伊東静江が創設した大和学園を前身としています。伊東は敬虔なカトリック信者として、生涯にわたり真理を追求する教育に尽力しました。その精神は現在も受け継がれ、カトリック精神に基づく宗教教育を土台に、校訓「信じ 希望し 愛深く」の下、「幸せな人」となるための「心と力の調和」をめざす教育を実践しています。また、各学年4クラス、1クラス35名前後の少人数体制を生かし、生徒一人ひとりの個性や成長に寄り添う、きめの細かい指導を行っています。
この日のオンライン説明会の冒頭、入試広報部副部長の青山萌香先生は「学校でいちばん生徒が集まる場所は職員室です」と話しました。動画でも、質問や相談のために生徒が次々と職員室を訪れ、先生と自然に会話を交わす様子が映し出され、生徒と教員との距離の近さをうかがうことができました。
同校では、「確かな学力」「心の教育」「適切な進路指導」「安心できる環境」の四つを教育の柱としています。「確かな学力」を育む取り組みとして、オンライン英会話をはじめ、留学生と英語でディスカッションやプレゼンテーションを行う「グローバルワークショップ」、昼休みや放課後に留学生との英会話を楽しむ「フリートークデイ」など、多彩な英語教育を展開しています。
同校ならではのプログラムが、中1・2で実施する「イングリッシュエクスプレス」です。週1時間の授業で英語のせりふや歌を練習し、年2回、英語によるミュージカルを上演するなどして、楽しみながら発音や会話力、表現力、協調性を身につけていきます。さらに、中2の「国内語学研修」、希望者を対象とした「イングリッシュ・キャンプ」(中2・3、高1)、「海外語学研修(カナダ)」(中3、高1・2)、「ターム留学(カナダ)」(高1・2)など、実践的に英語力を磨く機会をたくさん設けています。
学習面では、週5日・32コマの授業時間を確保し、生徒一人ひとりの理解の状況に応じた指導を行っています。中1から高1では、日々の学習時間を記録する「レコーディングスタディ」を活用。学習状況をオンラインで管理する「進路カルテ」のほか、補習や春・夏の講習、長期休暇中の勉強合宿などを通して学力向上を支えています。さらに、年間50種類以上開講する希望制の「土曜講座」や高大連携プログラムなど、学びを深める機会も用意されています。
「こころの教育」では、宗教教育や福祉活動に加え、芸術教育にも力を注いでいます。歌舞伎や雅楽、京舞、オペラ、宝塚歌劇などを鑑賞し、日本と世界の伝統芸能や舞台芸術に触れる機会を設けています。また、バレエ部では放課後にバレエ団の講師による本格的なレッスンを受けることができます。毎年、バレエを続けたいという思いから入学する生徒が約2割を占めることも紹介されました。
「適切な進路指導」では、6年間で延べ80時間以上のキャリアプログラムを実施しています。まず自己理解を深め、さまざまな職業や働き方に触れながら、自分らしい進路について考えていきます。同校では、生徒一人ひとりの「やりたいこと」を尊重し、成績だけで進路を判断することはありません。そのため、進学先は文系・理系に加え、体育系、芸術系など幅広い分野に広がっています。
大学受験の際は、生徒自身の希望や適性に応じて受験方式を選択することができ、2026年春の卒業生は、学校推薦型選抜が40%、総合型選抜が30%、一般選抜が30%となっており、86%が第一志望の学校に進学しました。青山先生は「多様な体験を重ねるなかで、生徒一人ひとりが自分の可能性を広げてきた結果だと考えています」と話しました。
卒業時のアンケートでは、全員が「聖セシリア女子に入学してよかった」と回答したそうです。青山先生は「本校には家庭的なぬくもりと安心感があり、生徒たちは居心地の良さを感じながら学校生活を送っています。そうした学校への愛着と信頼が、次の世代へも受け継がれていきます」と語り、説明会を締めくくりました。

「音楽の聖人」として知られる「聖セシリア」を校名とする同校では、美術ゼミナールやソルフェージュなど、豊かな感性を育むオリジナル科目が設けられています