学校説明会レポート
流通経済大学付属柏中学校
2026年8月7日(金)
多彩な体験を学びにつなげ、みずから未来を創造する力を育てる
NIPPON EXPRESS(日本通運株式会社)が出捐し、茨城県龍ケ崎市に流通経済大学が設立されたのは1965年のこと。その20年後の1985年に、千葉県柏市に付属柏高等学校が開校。さらに2023年4月、高校と同じ敷地内に中学校が誕生し、中高一貫教育がスタートしました。
この日のオンライン説明会に登壇した中学入試広報部長の横田永冴先生は、最初に「本校では、日々の授業やさまざまな行事など、すべてにおいて『体験教育』を重視しています」と述べ、同校が掲げる「未来創造教育」の3本柱について説明しました。
一つ目は「グローバルコミュニケーション教育」です。実用的な英語力を磨き、語学を通じて広い世界を知ることを目標に、多彩なプログラムを実施しています。たとえば、浅草で外国人留学生を英語で案内するプログラムでは、実際に英語を使って伝える経験を積みます。希望者を対象とした短期留学制度もあり、夏休みにはカナダ、冬休みにはオーストラリアで研修を実施。さらに中3の最後には、全員参加の海外修学旅行でシンガポールやマレーシアを訪れます。そして、3年間の英語学習の集大成として、現地の大学生とのディスカッションなどに挑戦します。
二つ目は「ICT共創教育」です。開校4年目の新しい中学校舎には、全教室に電子黒板が設置され、ICTを活用した学習環境が整っています。中1からPowerPointを使って理科の課題をまとめるなど、日々の学習にもICTを取り入れています。さらに高校では、生成AIを活用した授業も進めています。
三つ目の「流経リーダーシップ教育」では、入学直後に流通経済大学の教授や学生らとともに「流経チームビルディング」というオリエンテーション研修を行い、クラスの結束力を高めます。中2では、東京ディズニーリゾートでの「キャスト研修」を通してプロの仕事に触れ、「おもてなしの心」や客観的な観察力を学び、リーダーとしての資質を育てます。
授業では、教科の枠を越えた学びも重視しています。理科では「なぜ?」「どうして?」と考えるプロセスを大切にし、週4回の授業のうち1コマを必ず実験に充てています。地理と理科を組み合わせ、歩幅を使って地球の大きさを計算する実習や、歴史と連携し、富岡製糸場の背景を学びながらカイコを育てる学習など、さまざまな教科とのクロスカリキュラムも積極的に取り入れています。英語では、一つの単元を5段階で繰り返し学習する「ラウンド方式」を採用し、“骨太の英語力”を養います。週1回のオンライン英会話や、ネイティブ教員が対応するイングリッシュラウンジも活用し、英語で交流する機会を設けています。
そして、「総合学習(探究学習)」では、学年を追って段階的に学びを深めます。中1ではSDGsをテーマに「知る・深める・伝える」のサイクルを経験し、中2では自分の将来を考える「キャリア教育」に取り組みます。中3では、みずから設定したテーマを掘り下げる「個人研究」へと発展させます。
学校生活については、2026年度から平日の授業を1日7時限(1コマ45分)とし、土曜日は生徒自身が過ごし方を選べる「自由選択制」としています。土曜講座ではフランス語や中国語、英検®対策などを学べるほか、部活動に打ち込んだり、家庭で過ごしたりすることもできます。また、放課後には夕方6時30分まで利用できる学習支援システム「流経NEXT」を用意。先生が常駐し、全教科の質問に対応するなど、学習をサポートしています。部活動は中高合同での活動を基本とし、加入率は約9割です。
最後に、2027年度入試について説明がありました。12月1日午前の「第一志望入学試験」では、グループ面接を実施し、志望理由や受験生の長所・短所を直接確認しているとのこと。また、1月26日の第2回(4科)と第3回(2科)の入試の両方に出願すると、第2回試験で、4科と併せて、2科の合否判定も受けることができるそうです。
約5万冊の書籍を収蔵する「図書・メディアセンター」。生徒の学びを支える充実した環境が整っています