受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

学校説明会レポート

学校説明会レポート

浦和明の星女子中学校

2026年7月8日(水)

カトリックの精神を基盤に、一人ひとりを大切にする教育を実践

埼玉県で唯一のカトリックミッションスクールである浦和明の星女子中学・高等学校は、1967年の高等学校の創立以来、キリスト教的人間観に基づく教育を実践しています。2003年には中学校を開校し、中高一貫教育がスタートしました。同校の母体となっているのは、カナダに本部を置く聖母被昇天修道会です。1934年にこの修道会から来日した5人のシスターが、青森で始めた教育事業を原点としています。

さいたま市文化センターで行われたこの日の説明会では、中学校長の小磯敦先生が「本校で最も大事にしているのはカトリックの精神です。カトリックの人間観の下、『一人ひとりを大切にする』教育を実践しています」と話しました。その教育の柱となるのが、校訓「正・浄・和」です。

小磯先生は、「正」は「ほんとうの私として」、「浄」は「ありのままの私として」、「和」は「互いに助け合って」と言い換えることができると話しました。そして、「このなかで、大きな目標としているのが『正』であり、そのエンジンとなるのが『浄』と『和』です」と続けます。「浄」には、「できることもできないことも含めて、ありのままの自分を受け入れてほしい」という思いが込められています。一方、「和」は、社会のなかで支え合って生きることを意味し、校訓「正・浄・和」を「ほんとうの私として」「自由な人間として」「互いに助け合って」と示しています。

同校が重視するのは、秀でた能力ではなく、一人ひとりの持ち味です。リーダーとして導く生徒も、それをメンバーとして支える生徒も、それぞれの得意・不得意を認め、補い合うことで「和」の精神を実践していきます。こうした考え方は、同校のモットー「Be your best and truest self.(最善のあなたでありなさい。そして、最も真実なあなたでありなさい)」にも通じています。

小磯先生は運動会の徒競走を例に挙げ、「いちばん速い子もすばらしいですが、一生懸命な友だちを応援することも、同じくらい価値があります」と語りました。比較や優劣ではなく、全力を尽くすことや、互いのがんばりを認め合うことを大切にしていると説明します。

この姿勢は日々の学習にも通じています。同校では、試験結果の順位を公表しません。小磯先生は「勉強は人より上に立つためではなく、将来誰かの役に立ち、幸せにするためのものです」と述べ、他者との比較ではない学びの価値を伝えました。

さらに、「正・浄・和」の先にあるものとして、自分の「使命」を生きることについても話しました。キリスト教では、一人ひとりの命を神から与えられたかけがえのないものと考えます。小磯先生は「使命」を「周りから求められた役割を果たすこと」と捉え、「あなたにこれをやってほしい」と、必要とされることに喜びを感じて生きることも、「ほんとうの私」としての生き方だと説明しました。

進路についても、大学合格実績という数字だけではなく、「本人がやりたいことを実現するために選んだ進路かどうか」を大切にしているそうです。一人ひとりを「かけがえのない存在」として尊重し、それぞれが自分の使命を考えながら進路を選択する姿勢が示されています。

説明会の最後には、学校紹介DVDを上映。入学式から、毎年9月に行われる明の星祭(文化祭)、そして、12月のクリスマス行事まで、6年間の学校生活が紹介されました。上映後には、百人一首部や放送部をはじめとする生徒たちの活躍にも触れ、説明会を締めくくりました。

スクールデータ