学校説明会レポート
渋谷教育学園幕張中学校
2026年7月1日(水)
「自調自考」の精神を土台に
キャリア教育や国際教育に注力
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校は、千葉の幕張新都心にキャンパスを構える全国屈指の進学校です。1983年に高等学校が、1986年に中学校が開校しました。
この日の説明会は、学校紹介動画から始まりました。そこで紹介されたのは、「自調自考の力を伸ばす」「倫理感を正しく育てる」「国際人としての資質を養う」という三つの教育目標です。なかでも「自調自考」は、「みずから調べ、みずから考える」だけでなく、学びを通して自分自身を知り、自分らしい生き方を考えるという意味が込められた同校の教育の柱です。
その一つとして取り組んでいるのがキャリア教育です。「Globalism(国際性)」「Leadership(統率力)」「Foresight(先見性)」「Curiosity(好奇心)」の頭文字を取った「GLFCプログラム」では、企業人や専門家による講演、大学見学、生徒同士の討論やワークショップなどを通して、「自分らしい生き方とは何か」を考えます。また、帰国生やネイティブ教員が多く在籍する環境を生かし、中3対象のニュージーランド研修や第二外国語講座、海外大学進学へのサポートなど、多彩な国際教育も展開しています。
生徒の主体性を尊重する教育で
過去最高の進学実績を達成
続いて、学園長の田村哲夫先生が登壇し、「教育では『教える側』ではなく『教わる側』が主人公です」と述べ、孔子のことば「不憤不啓、不悱不発(憤せざれば啓せず、悱せざれば発せず)」を紹介。「『もっと知りたい』『もっと学びたい』という状態のときに知識を授けるのが最も効果的です。『自調自考』を尊重しているのも、生徒の主体的な学習意欲を大切にしたいという思いからです」と語りました。
続いて、校長の田村聡明先生が教育活動について説明しました。同校では、生徒のセルフマネジメント力を育むため、「ノーチャイム制」を採用しているほか、部活動や学校行事も生徒が中心となって企画・運営しています。こうした自律性は大学進学実績にも表れ、2026年春は卒業生の半数以上が国公立大学に合格。東京大学にも71名が現役合格しました。いずれも過去最高の実績です。
最後に、校長補佐の永井久昭先生が2026年度入試を振り返り、合格発表当日の入学手続き率が非常に高かったことを紹介しました。その数字からは、同校を第一志望として挑戦する受験生の多さがうかがえます。永井先生は「知識をたくさん暗記している人よりも、日常のなかの事象に興味を持ち、そこで得た疑問と真摯に向き合ってきた人にぜひ入学していただきたい」と締めくくりました。
6万冊以上の蔵書数を誇る広々とした図書館、天文台、二つのグラウンド、体育館など、充実した施設・環境のなかで生徒一人ひとりの個性が育まれます