学校説明会レポート
早稲田中学校
2026年7月6日(月)
「人格の独立」を建学の精神に
体験を通して学ぶ豊かな学校生活
大隈重信の教育理念に基づき、坪内逍遙らによって1895年に創設された早稲田中学校は、国内外に7校ある早稲田大学の附属・系属校のなかでも、最も古い伝統を誇る学校です。
サピックス代々木ホールで開催された説明会では、最初に中学校教頭の鈴木正徳先生が登壇しました。早稲田大学が「学問の独立」を建学の精神としているのに対して、同校では「人格の独立」を掲げています。そして、それを実現するために「誠」「個性」「有為の人材」の三つを育てることを教育目標としています。
入学後は1学年約300名を7クラスで編成し、7人の担任と学年主任が生徒を見守ります。学校生活では生徒の主体性を重視し、5月の体育大会をはじめ、多くの学校行事を実行委員の生徒が中心となって企画・運営しています。
体験を通して学ぶ機会も豊富です。林間学校やサマーキャンプ、オーストラリアのメルボルン・グラマー・スクールとの短期交換留学など、多彩なプログラムを通して実社会につながる経験を積み重ねます。秋に開催される「興風祭」(文化祭)には毎年2万人以上が来場し、同校を志望するきっかけの一つになっているそうです。
また、両国国技館での大相撲観戦や新国立劇場でのオペラ鑑賞など、本物に触れる機会も豊富です。利根川の上流から犬吠埼灯台までの150㎞以上の距離を中高6年間かけて完歩する「利根川歩行」など独特の行事もあります。
難関大学への進学にも対応
一人ひとりの進路選択を尊重
30年以上にわたり完全中高一貫教育を続ける同校では、6年間を見通したカリキュラムによって、無理なく学力を積み上げていきます。高2から文系・理系に分かれますが、文系でも数学・理科を履修する緩やかな全科型のカリキュラムを採用。高校在学中に早稲田大学の講義を受講し、進学後に大学の卒業単位として認定される制度もあります。
授業は進度が速く内容も高度ですが、練り上げられたカリキュラムに沿って学ぶことで、学力は着実にアップします。今年度からは1人1台のiPadを導入し、ICT教育も進めているそうです。
部活動も盛んで、運動部17、学芸部14、同好会7団体が活動し、9割の生徒が所属しているとのこと。クイズ研究部のようにテレビ番組で活躍するなど、生徒たちは課外活動にも積極的に取り組んでいます。
入試は毎年、2月1日と3日の2回実施され、2026年度の実質倍率はそれぞれ3.1倍、4.0倍でした。合否は4科目の総合点で判定され、科目ごとの基準点はありません。
2026年春は卒業生316名のうち、約半数の155名が早稲田大学に推薦で進学。159名が他大学への進学を選択しました。このうち、東京大学(29名)を含め国公立大学には70名が合格しました。早稲田大学への推薦進学か他大学受験かで悩む生徒も少なくありませんが、鈴木先生は「生徒自身の意思を尊重します」と話しました。
興風館のラーニングカフェは、生徒たちが友だちとランチをしたり、グループ学習をしたりと幅広く使われています