学校説明会レポート
広尾学園中学校
2026年7月10日(金)
三つのコースに分かれ
社会で活躍するための力をつける
「本科」「医進・サイエンス」「インターナショナル」という三つのコースがある広尾学園中学校。この日の説明会で、理事長の池田富一先生は「学ぶ内容こそ違いますが、いずれのコースでも、問題解決能力とコミュニケーション能力、グローバルな視野と高い英語力、そして最先端のICT活用力を身につけることができます」と説明しました。
「本科」と「医進・サイエンス」では、難関大学や医学部への進学をめざす生徒が学んでいます。中2までに中学校課程を学び終え、中3から高校課程へ進む先取り型のカリキュラムを採用しています。一方、「医進・サイエンス」では、八つの研究チームによる探究活動や研究室訪問、「科学の甲子園」への出場など、多彩な理系プログラムが特徴です。
また、「インターナショナル」は、英語で他教科も学ぶアドバンストグループ(AG)と、入学後に英語力を伸ばすスタンダードグループ(SG)の2グループで構成されています。AGは帰国生など英語力の高い生徒が中心で、SGは「入学時の英語力は一切問わない」ことが特色です。SGの入学者の7割は英語初習者ですが、ネイティブ教員による週3コマの授業などを通して力を伸ばし、中学卒業までに約8割の生徒が英検®2級以上を取得しています。
海外大学への進学実績もすばらしく、2026年春の合格者は322名に上ります。そうした実績があるため、同校は海外大学フェアや、アメリカの大学進学を希望する学生向けの共通学力テストであるSATの試験会場にもなっています。自然と海外進学を視野に入れられる環境で学んでいるといってもいいでしょう。
教員研修を重ね、磨き上げた授業と「本物体験」からの刺激で成長
続いて、副校長の金子暁先生が学びの特色について紹介しました。同校では授業力の向上を目的に、年3回の教員研修を実施しています。教員自身が最難関大学の入試問題に挑む「入試研修」、教員同士で授業を公開する「授業研修」、次学期の方針をコースの教員が全員で共有する「コース研修」などを通して、授業の質を高めています。
ICT教育へも早くから取り組み、2011年から生徒全員に端末を持たせています。日々のあらゆる場面でICTを活用しているのも、同校ならではの特徴です。金子先生は「時代に合ったテクノロジーを学校生活のベースに置くことで、日本の高校では不可能と思われてきた教育活動を展開していきたいと考えています」と語りました。こうした教育理念を具体化したものが、本物に触れる体験学習です。医学を志している生徒は「病理診断体験セミナー」のなかで実際の医療の現場を体験するほか、人工衛星を自作するプロジェクトにも挑戦します。年度末には「スーパーアカデミア」を開催し、中1から全員が第一線の研究者による講義を受講。多彩な体験が、生徒たちの知的好奇心を大きく刺激しています。
最後に入試について説明がありました。本科とインターナショナルコース(SG)は同じ問題を同じ合格基準で出題するとのこと。また、出願時に希望コースを選択しますが、「出願状況によっては、スライド合格を行う場合がある」そうです。
9階建ての校舎は、自然光をたっぷりと取り込む設計。サイエンスラボ、ICTルーム、人工芝グラウンドなど、施設が充実しています