学校説明会レポート
工学院大学附属中学校
2026年8月26日(水)
「一生ものの学校」から広がる、世界と社会につながる多彩な学びを推進
工学院大学附属中学校・高等学校は、工学院大学八王子キャンパスの隣にある共学の中高一貫校です。「挑戦・創造・貢献」を校訓に掲げ、変化の激しい時代をしなやかに生きる力を育てる「未来への発信基地」として、特色ある教育を展開しています。
この日のオンライン説明会で校長の中野由章先生は、「本校の強みは、日常的に大学生や大学教員とかかわる機会が多くあること。長く中学校に在籍する教職員も多く、卒業後も、中高時代の担任や部活動の顧問に相談できる『一生ものの学校』です」と語りました。
続いて、中学校教頭の田中歩先生がクラスとコースの概要を紹介しました。同校は、中学入学時に「先進クラス」と「インターナショナルクラス」に分かれます。「先進クラス」では、英語の授業をオールイングリッシュで行うほか、数学で先取り学習を取り入れています。一方、「インターナショナルクラス」では、英語・数学・理科を英語で学び、国際的に通用する高い英語力と学力を身につけます。
高校では、「先進文理コース」が加わり、「文理コース」「インターナショナルコース」と合わせた3コース制となります。田中先生は「基本的に『先進クラス』の生徒は、高い進路目標の実現をめざす『先進文理コース』へ、『インターナショナルクラス』の生徒は『インターナショナルコース』へ進学しますが、高校進学時にコースを変更することも可能です。また、『先進文理コース』には、高2から、理系の選抜クラスである『スーパーサイエンスクラス』を1クラス設置しています」と話しました。
続いて、グローバル、ICT、そして探究を軸とした「KGI教育(Kogakuin Global & ICT/IBL)」について、詳しい説明がありました。グローバル教育の主要なプログラムとなるのは、中3の夏休みに全員参加で行われる「海外異文化体験研修」です。今年度は、「先進クラス」の生徒がオーストラリア南部のアデレードおよび近郊で3週間のホームステイと、現地校での研修を体験しました。「インターナショナルクラス」の生徒は昨年度、インドネシアのバリ島に2週間滞在し、現地の起業家と地域課題に挑むプロジェクトに参加したそうです。今年度はカンボジアに行っています。
また、同校はRound Square(国際私立学校連盟)に加盟し、世界50か国250校以上のネットワークを通じて、将来、世界で活躍するための体験を提供しています。
探究学習については「IBL(Inquiry Based Learning)」という名称で、中1から週1時間実施し、中1は地域、中2は国内、中3は海外へと視野を広げながら、主体的に課題に向き合う力を育みます。中1では「探究教室」、中2では「プロジェクトツアー」など、学年に応じたプログラムを通して、生徒はみずから問いを立て、検証し、発信する学びを体験します。そして、高校に進むと、各自が自由にテーマを設定して探究を進め、論文を執筆・発表へとつなげます。高2では、生徒が行き先や工程を考える「グローバルプロジェクト」にも挑戦します。
ICT教育にも力を注ぎ、生徒全員に端末を与え、校内Wi-Fiも整備。Microsoft 365(Teams、OneNote、Forms等)やGoogle Classroomを活用し、資料の共有・提出・発表・評価までをシームレスに行える環境を整えています。今年度には、文部科学省の「DXハイスクール」に3年連続で採択されました。ICTを単なる機器やシステムの導入にとどめず、文理横断型・探究的な学びを支える「思考のインフラ」と位置づけ、教育活動に生かしています。
進路についても説明がありました。田中先生によると、同校には海外大学を含む幅広い進路に対応するサポート体制が整っており、工学院大学への内部推薦権を保持したまま他大学を自由に受験することも可能とのこと。将来の進路を考えるきっかけとして、高1では提携大学、企業、省庁等を訪問するキャリアプロジェクトも行われています。
2027年度の入試は、2月1日午前・午後、2日午前・午後、3日午後、6日午後の計6回実施し、募集定員は先進クラスが70名、インターナショナルが35名の4クラス105名です。2月1日午前入試は募集人員30名[TA1.1]で、1年間の授業料が免除されます。特待基準に届かない場合も一般合格へスライドできます。
図書館に3Dプリンターやデジタルミシンなどを備えた「Fabスペース」を設けるなど、最新の施設・設備を活用してアイデアを形にする理想的な環境が整っています