受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 浅野中学校

啐啄同時 ~親も子も成長したサビックス生活~

E.Kさん お子さんの名前 Rさん

 息子は兄2人(現17歳、14歳)がサピックスに通っていたので、何の迷いもなく入室しました。入ってみたら想像以上にハイレベルで授業についていくのも大変で、私もヒヤヒヤでした。算数は小学生ながら「○○の方程式でやるんだ!!」と言っていたり、私に質問されても即答できず解答解説を読むくらいしかできなかったので、途中で「もういい。自分で解説見た方が早い!」と私はお役ご免となりました。組分けテストやマンスリーテスト前はテキストを机の上に並べて1冊ずつ二人で解き直ししながら、「次こそαになろう!」なんて言って頑張りました。試験当日、マイページに息子の答案がアップされると空欄や誤字脱字を見つけ胸がズキンと痛くなり、いてもたってもいられず駅まで迎えに行ったものの、待てど暮らせど息子は改札を出てこない…私の顔が見たくないのか、気づかれない様にこっそり改札を出ていたようで、走って家に帰り着いたとたんに大泣きしていた事もありました。
 新6年生になると志望校別の授業やテストがあるようになり自ら志望校用ノート等、資料を整理するようになりました。へたくそながらも見出しをつけたり学校名をノートの表紙に書き込んで「絶対合格」なんて書いたり他の人には見せてもくれませんでした。私もそんな子供の頑張ろうというやる気が見えた時は惜しむことなく手伝いをしました。息子も時間を惜しむように勉強していました。
 受験当日の朝、電車に乗ると自分と同じように試験会場へ向かう仲間が大勢。見たことのないテキストを見て勉強している姿を見て、キョロキョロ…。息子の緊張して不安そうな顔を見るや、すかさず私は「コアプラスか言葉ナビを出して最後まで気を抜かず!」と、周りを気にしていたら、不安になるだけだと思い、テキストに集中させました。
 これからの受験生の保護者の方へのアドバイスとしては、4~6年生までの間は、子供の成長は親が思っている以上です。いつまでも4年生のつもりで口うるさく注意していると反発されて「何も知らないくせにガタガタ言うな!」とか全く口を聞いてくれなかったり…。言いたくなりますがホドホドに。
 私は長男から三男まで約8年間サピックスにお世話になりました。テキスト整理、保護者会、テスト対策…。サピ生活が終わり通塾がない今、すごく淋しいです。それくらい親も頑張れる塾です。これからの皆様、どうぞ悔いが残らないよう二人三脚で頑張ってください。そして志望校を決める時は、サピックスの先生のアドバイスをもとに最終決定は子供によく希望を聞いた上で決めてあげてください。学校に通うのは子供本人です。

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