新３年生の２月、息子のサピックス生活が始まりました。最初のうちこそ順調でしたが５年生で最初の成績降下がありました。息子はいわゆる要領のよい次男タイプですが、先輩ママさんからの「それがゆえに、親が見落としがちな穴が実は大きい。」というお言葉が身にしみてきた頃でした。
　サピックスの先生にご相談したところ、「大丈夫ですよ。ただこのタイプの子はこれからも上下しちゃうんですよね。でも大丈夫ですから。」と親としてはありがたくない（笑）お言葉をいただきました。たくさんのお子さんを見てきた先生のおっしゃる通り、その後も何度か成績上下を繰り返した息子ですが、その都度先生方が息子に話をして下さり、私には励ましの言葉をかけ続けて下さいました。一つだけ、成績が上下することにより、多分息子は校舎で一番友達を作ることができたと思われます。（笑）
　算数が得点源の息子ですが、テストの後に「できたできた。」という時は大抵イマイチ。「問い〇ができなかった。」という時はむしろ良い結果であることが多かったです。すぐに調子にのったり油断したりする息子への声がけは、サピックスの先生にアドバイスを受けながら、「わかる問題でも簡単と調子にのらないで時間の限り見直すこと。とにかく問題文をよく読むこと。」と入試当日まで続けました。
　６年生の志望校別コースは、先生から「活気があり、結束力もあり、とても盛り上がっていて良い雰囲気ですよ。」と伺っていた通りで息子も楽しくて仕方がない様子でやっと成績も落ち着きました。先生方の熱気あふれる授業と共に、良い仲間に恵まれて、「みんなで一緒に合格するんだ。」という結束力が息子を合格に導いてくれたのだと思います。
　思えば入室してから一度も「サピックスに行きたくない。」と言ったことがない息子。帰宅して「どうだった？」と聞くと必ず第一声は「楽しかったー。」でした。学校の宿題に追われて不機嫌なままサピックスに向かっても、帰りは笑顔で帰宅し、「サピックス、すごすぎる！」と思ったことも何度もありました。
　息子の先生方に対する信頼も厚く、私がアドバイスしたことが気に入らないと「サピックスの先生に聞いてみてからにする。」と言われる始末でした。入試中も何度も激励のお電話をいただき、その度に嬉しそうな息子でした。サピックスの先生方と仲間に支えられて無事第一志望校に合格をいただけた息子は、心の成長もしていたようです。
　「受験させてくれてありがとう。」
という息子の言葉でわが家の中学受験は終わりを迎えました。
　サピックスの先生方、一緒に頑張ってくれたみなさんに感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。