サピックスで３年間お世話になり、第一志望の学校に合格することができました。息子は授業では集中して授業を受けるものの、家ではマイペースでだらだらと過ごすことが多く、クラスが一つ上がってはすぐに戻るという繰り返しでした。そんな息子が力をつけ合格を勝ち取れたのは、楽しく競い合った友達と、支えてくださった先生方のおかげです。
　自宅がサピックスから少し遠いこともあり心配ではありましたが、授業を楽しんで受けていたこともあり、つらいとか行きたくないと言うことはほとんどありませんでした。６年生になってからは平日の帰宅が午後10時近くとなってしまいさすがに大変そうではありましたが、私が帰宅時間を合わせて一緒に食事するようにし、そこでコミュニケーションをとるようにしていました。
　サピックスの大量のテキストの整理は、息子も私もほとんどできませんでしたが、それも実力のうちと割り切って、あまり無理して整理したりさせたりすることはありませんでした。それもあってか国語と理科の成績はなかなか安定しなかったものの、合格力判定サピックスオープン・学校別サピックスオープンそれぞれで、４教科合計では安定した結果となっており、志望校はあまり迷うことなく決めることができました。
　第一志望については完全にサピックスまかせにし、家ではそれ以外の対策に時間を割きました。１月には算数や国語の出来が思うほど良くなく落ち込むこともありましたが、日々のサピックスと過去問の練習で自信を取り戻していき、平常心で２月の本番を迎えたようでした。
　試験日は各受験会場まで一緒に行きましたが、息子が駅の地図を見て自分で先行して歩いていき、私はただついて行っただけという状況。飄々としていて、なかなか頼もしい姿を見ることができました。当日の出来は良くも悪くもなくという感じでしたが、平常心で普段の力は出せたようで、あとは祈るだけ。
　第一志望の学校の合格発表日は結果をすぐに見ず、他校の試験を受けていた息子を待ちました。仮に不合格となった場合にいい言葉をかける自信がなかったため、発表を見る前にメッセージを伝え、そのあとで結果を確認。息子が自分の番号を見つけ声を上げ、一緒に合格の喜びを分かち合うことができました。
　一度しかない中学受験で最良の結果を出した息子は立派だと思いますが、サピックスの先生方や家族のサポートがあってこそ。次のステージでも周囲への感謝の気持ちを忘れることなく、仲良く楽しく進み続けてほしいです。そんな姿を近くで見守れることを楽しみにしています。