受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾普通部

親子で成長した中学受験

A.Tさん お子さんの名前 Tさん

 息子が新3年生から入室し、まる4年間、大変お世話になりました。

受験校を決めるまで
 3~4年生の頃は、あまり具体的な志望校はなく、学校見学などもしていませんでした。5年生になってから、説明会や学園祭へ足を運び、志望校が決まりました。受験可能性のある学校全てを見学できませんでした。もっと早くから受験可能性のある学校を幅広く見ておけばよかったと思います。

子供との戦い
 テレビ視聴、ゲーム、漫画、YouTubeなどの息抜きは、受験直前になっても完全に封印することはできず、時には勉強時間より長く息抜きをしている日もありました。

 サピックスでの復習にちゃんと取り組まず、「やる気がないなら、サピックスも受験も辞めてしまいなさい」と怒ったことも数知れません。

 問題文の読み落とし、計算間違いなど、ケアレスミスも最後まで無くならず、「基礎力トレーニング」もなかなか満点が取れない状態が最後まで続きました。

不安との戦い
 体育が苦手で、話し方もボソボソとしている息子が、慶應義塾普通部の体育実技と面接を突破できるのか不安でした。保護者の個別面談で「体育実技は出来なくても大丈夫、面接も普通の受け答えができれば問題ない」と教えていただき、不安が軽くなりました。

 やきもき、イライラした時には、「合格した学校がご縁のある学校なのだから、結果にこだわり過ぎないようにしよう」と自分に言い聞かせて心を落ち着けるようにしていました。

親のサポート
 共働きで働いていたこともあり、受験生のフォローが行き届きませんでした。膨大な教材を管理しきれず、常に部屋に教材が散乱していました。本人が体調を崩して大事なテストを受けられなかったことも度々あります。受験直前のお正月には、親の私が体調を崩し、正月特訓のお弁当は普段あまり料理をしない夫が有り合わせで作ったものを持たせました。勉強面でも、問題が難し過ぎて、親が教えることは不可能でした。きめ細かいフォローは全くできず、とにかくサピックスに頼り切りでした。

 受験の出願手続きでは、絶対にミスをしてはならないと肩に力が入っていましたが、ここもサピックスに助けていただきました。最後の保護者会にて、「普通部は出願書類の用紙まで指定があるので注意」と教えていただき、募集要項を読み落としていたことが分かったのです。募集要項を読み直し、受験スケジュールを作り、夫婦で何度もチェックすることで、何とか対応できました。

まとめ
 どこか冷めていて、面倒くさがりな息子ですが、サピックスの通塾をいつも楽しみにしていました。直前期は感染症対策のため、ライブ配信授業での参加も可能とのことでしたが、「対面でないと面白くないから」と言って最後まで対面で授業に参加していました。
 サピックスに通っていなかったら、志望校合格はできなかったと思います。受験を通して、親子共々成長できました。本当にありがとうございました。

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