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進学校 ▶ 駒場東邦中学校
精神年齢4歳からの駒東チャレンジ
H.Tさん ●お子さんの名前 Gさん
息子がSAPIXへ通いだしたのは他の多くの子と同様、小学4年生からでした。毎日のように行っていたサッカー漬けの日々から半ば強制的に受験勉強生活に移行させました。その時の息子の精神年齢は4歳(推定)。何が何だかよくわからないまま勉強をし始めていました。
4年時はサッカーとの両立でしたが、5年生からはSAPIX一本体制に。「とりあえずαクラスを目指そう!」と親としては発破をかけて勉強をさせていましたが、成績は下降線を辿る一方でした。中学受験でよく言われる「精神年齢が低い子は全ての教科の基礎となる国語が出来ないので苦戦する」の言葉通り、まだ精神年齢5歳レベルの息子の成績は全く奮わない状況が続いていました。親としても厳しい言葉を投げかける時もあり、「精神年齢の低い息子に受験勉強を強いるのは親のエゴの押し付けでしかない」という葛藤と戦う日々でした。
成績は低迷したまま6年生になり、ゴールデンウィーク時点で志望校を決めるタイミングで、家から近いという理由で駒場東邦志望を決定。当然精神年齢6歳の息子は「コマトウ?」という感覚でしかなく、親としては「届くはずもないだろう…」という思いでの志望校の仮決めでした。ただ高い目標は悪い事ではないと信じ、やれるところまでやりきろう、という思いでした。
そして志望校別の授業が始まってから、息子の意識に少しずつ変化が生まれてきたように感じました。目標を共有する仲間との「勝負」の日々は息子を刺激し、徐々に「駒東に受かりたい」という気持ちを醸成させていったように思います。
そして天王山の夏休みに大きな変化を迎えます。授業内で前年度の駒東合格者から「夏休みが一番きつかった」とお言葉を頂き、息子本人にも「きつくならざるを得ない」と割り切りの気持ちが芽生え、勉強しかしない日々を文句ひとつ言わずに乗り越えました。そして夏休み明けに迎えた駒東の学校別サピックスオープンで、万年下位クラスの息子が70%の合格可能性を叩き出しました。苦手だったはずの国語が大きく伸び、全体の偏差値で15程度一気に上げることに成功したのです。天変地異が起きたことに息子も私も大興奮でした。
ただ、その後は案の定、気の緩みが襲ってきました。サピックスオープンは右肩下がりの成績で推移し、合格可能性は20%まで低下。その上、なんと塾に行くふりをしてサボって遊んでいることが発覚…。そこからは私が完全に付きっ切りで1月末の受験まで怒涛の勉強の日々を過ごし、2月1日の本番を迎えました。
2月2日の合格発表は、ウェブでの確認ではなく、午前の入試が終わり次第、駒場東邦に息子と一緒に見に行くと約束していました。雲を掴むような受験だと思っていた駒東チャレンジ、息子の受験番号を目にした瞬間、30年ぶりぐらいの涙が溢れんばかり湧いて出てきました。
最後に。精神年齢が低くても、諦めずにやりきれば結果はついてきます! 頑張って!
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