「中学受験をしてみたい。」娘の一言から始まった長い長いＳＡＰＩＸ生活がスタートしました。
　入室時こそ、クラスや成績が良かったものの本格的に受験勉強が始まるにつれて苦手な算数を筆頭に成績は真ん中のクラス辺りを行ったり来たり…繰り返される乱高下に親も子も慣れてしまっていました。
　ある日「雙葉に行きたい」と娘が言い出した時は、いつ現実と向き合わせるべきか悩みましたが、私自身ご縁の無い学校とずっと考えていました。
　夏前の先生との面談でも、今の成績では正直難しいと別の女子校をすすめてもらう始末。主人とも夏期講習が終わったら新しい志望校を提案しようと密かに話していました。
　一番の転機はやはり夏期講習だったと思います。ここで苦手意識のあった「国語」の成績を安定させる事ができたのが大きかったと思います。夏期講習が終わったら親から志望校を変えられる…それを察したかのように夏終わりのマンスリーで好成績を取ることができました。その後も学校別ＳＯで合格可能性30％を取ったり、最後のマンスリー算数で見たことの無い偏差値だったりと一喜一憂せざるを得ない結果も何回もありましたが、娘は２月１日にピークを合わせるかのように毎日コツコツと勉強に集中するようになりました。結果、雙葉に合格する事ができました。

「合格につながったと思うこと」

・基礎トレを欠かさずやる

・分からなかったら質問教室をフル活用

・テストの直しは早めにやる（点数が悪くても切り替えて）

・親はスケジュール・体調管理に専念し、勉強の中身はＳＡＰＩＸの先生と子供を信頼する

　伴走したとはとても言い難い受験生活でしたが、娘からは「絶対合格するという強い気持ちを持ち続ける」「気持ちを切り替えて、過度に落ち込まない」など色々教わる事がありました。
　そして過去問の進め方などはＳＡＰＩＸの先生に相談する事をおすすめします。実際、雙葉の算数は「今やっても点が取れない」という事で10月末から始めれば良いとアドバイス頂き、それからでも間に合うのだと安心できました。
　２月１日、娘はどこか晴れやかな顔をして帰ってきました。今まで頑張ってきたのだし、やり切った娘の顔を見て、どんな結果でも後悔は無いと私自身思うことができました。
　「ビリギャルじゃないけど、これで第一志望受かったら本書けるね…」と夏頃主人と話していました。今この体験記を書く気持ちになったのも、ある意味〝奇跡が起きた〟に近い感覚だからに他なりません。
　これから受験する皆さんの一つの参考になれば幸いです。
　娘はＳＡＰＩＸの授業が楽しくて大好きでした。ご指導いただいた先生方、本当にありがとうございました。