朝起きて、基礎トレ・漢字の要のルーティンから始まる日々。まず、ここで入試までにやってきたことを伝授しよう。

・漢字と語彙、社会の漢字の間違えをそれぞれ単語帳に追加していく。

・理社の間違えをミニノートにまとめていく。

・テスト直前に見るノートに、間違えた原因を言語化し、必ずテスト直前に確認する。

・授業は大切なので、集中してメモを取る。

・翌日の家庭学習に加えて、毎週、毎月のテスト前に復習して、長期記憶にしていく。

　これらの努力が実ったのが、四年間思い続けた聖光学院の合格発表の瞬間だった。
　サピックスの授業は、とても楽しかった。理科の知識を得ることは面白く、いつもアトラスを眺めていたら、いつの間にか社会が得意になっていた。そんなぼくの初めてのつまずきは、新六年生の三月。本が好きなので国語の文章を味わってなんとなく解いており、成績が下がってしまった。そこで、根拠に基づく解法を再確認したところ、安定させることができた。夏期講習は大変だったが、テキストを繰り返し解くことで解法が定着し、土台を作れたように思う。ここで基礎を固めておけば、後は上昇気流に乗るだけ！
　秋以降は、ＳＳ特訓プリントや聖光対策プリント、平常授業テキストで間違えた問題を繰り返し解き直したことで、土台の上に階段を作ることができた。そのおかげで一月頃から、それまで苦戦していた算数でも点が取れるようになったことを実感した。苦手な科目を作らなかったことが、ぼくの強みだ。
　最後は、「入室から常にクラスをキープできた」ことが自信となり、入試本番では強い気持ちで戦うことができた。どんな時もそばで支えてくれた家族や先生方、切磋琢磨した仲間に、心から感謝したい。
　最も大切なのは、その学校への強い思いだ。意志の強さ×積み重ね＋自信＝合格。この式が、あなたの心の支えとなることを願って。