畳み掛ける様な独特の文体。人をぐいぐい引き込む、彼にしか書けない文章。自意識に語りかけてくる圧倒的な言葉達…。むふふ、ふふん。
　おっと失礼。只今、日本が誇る文豪、我が敬愛する太宰治師匠の「駈込み訴え」の世界に浸っていた。なんといってもこの作品の魅力は、主人公が今まさに語っている様なテンポの良さ。え？ そんな事どうでもいい？ …では、サピックスの後輩達に、私からもささやかなアドバイスを。
〈勉強〉
　六年になったら算数に多く時間を割いた方が良い。先生のアドバイスに忠実に、直前は苦手な単元を何周もする。国語はメモ帳に大事なことを書けばなんとかなる。理社は夏期講習までに基礎や解法を身に付け、味方につけると◎。最後は知識を叩き込め！
〈メンタル〉
　自分にぴったりの息抜きを、時間を決めてする。私は推しに癒されたり太宰師匠の世界に逃げていたりした。大好きな某10分アニメは前日まで見ていた。
〈受験が始まったら〉
　もう全力でぶつかるしかない！ 折れそうになったら先生に即電話。自分が受からなくて誰が受かるんだ位の気持ちで臨むと吉。ここまで頑張ってきたんだから、努力は無駄にならない！
　後輩の皆に言いたい。
　とにかく悔いのない受験にして欲しい。私は３回ある第一志望の受験は全落ちだった。でも全力でまあいっかと思える。君達はサピで尋常じゃない量の課題をこなしている！ それだけでもう偉すぎるくらい、偉い！ 今すぐ自分を褒めて欲しい。受験が終わったら好きな事を好きなだけする権利が君達にはある！
　そして最後に。
　君達は絶対に合格する。