受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2025年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 渋谷教育学園幕張中学校

冬の桜

K.Cさん

 サピでの時間は勉強している時間と何か違うと僕はいつも感じる。ただたんに勉強するのではなく、知識を身につけていくとともに、同じコースにいる同級生と仲良くしたりする時であった。これは実に素晴らしい時間であって、僕は正直に言って、サピにいくのは楽しかった。家庭学習もある程度は興味があった。新たな問題形式に挑み、自分でいろんな事を書き出したりするのは本当に結構楽しかった。少し面倒臭いとは時々思うが、やはり楽しめていた。
 そういう思いで僕は3年間を過ごしてきて、いよいよ初めての受験が近づいてきた。
 12月8日。その日は僕にとって大きかった。市川の帰国生入学試験を受けて、翌日、その中学校のホームページで桜を見た。
 もう一つの中学校に合格している。その思いだけで、僕は1月の試験に向けて自信を持つようになった。再び塾の授業に熱心に取り組み、1ヶ月は瞬く間にすぎていった。
 元日は休んだものの、僕の年明けはとても忙しかった。あっちこっちのプリントを探しては解き、必死に頑張った。一瞬で次の受験日が近づいてきた。
 1月11日。この日も朝早く起きて、聖光の帰国生入試の受験会場に向かった。翌日、僕はピンクの画面を見て、第一志望校にまた一歩近づいた気がした。
 第一志望校受験日の前の一週間、僕は過去にないような勉強をした。英語を特訓したり、算数の問題をやった。前まであった自信が少しなくなっていった。
 渋幕の試験前日、僕は緊張しながら床に就いた。試験のことが、正直に言って、少し怖かった。しかし、当日、支えてくれている家族や先生、友達に背中を押されているように感じ、思う存分実力を発揮できた気がした。
 幸いなことに、僕は合格できた。画面のピンクの桜を見ていると、長い間ためていた涙が流れ出てきた。3年間の成果を目の前にして、僕は安心した。先生や友達、家族、それから自分の努力で、僕は夢を実現できたんだ。表現できないほど嬉しかった。

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