「今からでも、桜蔭に合格できるかな」。私がそう母に尋ねたのは、二○二四年十月十五日のことだった。みんな過去問をすすめて志望校対策を熱心にやっている時期に、私はまだテキストを復習していた。基礎固めはとても重要なので、四・五年生の時から基本を身につけると六年生の勉強がスムーズに進む。教材はとても多いので、取捨選択すること。
　私が桜蔭対策を本気でやり始めた理由は桜蔭の先輩に案内してもらった文化祭で、学校の雰囲気が明るくなり新東館ができたのが気に入ったからだ。文化祭や学園祭などで自分のお気に入りの学校を見つけて熱意を持ったり、校風が自分に合うか確認して入学後楽しく過ごせるか見極めたりすることができる。
　私は今も桜蔭に合格した実感がわかず、喜ぶ両親を冷静にみている。合格発表の時は、両親と子の立場が逆転したかのようだった。
　さて、最後に桜蔭を目指す方へひとこと。私は桜蔭の国語が大好きで得意なので、疲れた時のごほうびみたいな感覚でした。私は先に大問一を読み問題がピンとこなければすぐに大問二の文章を読んで、時間配分に気をつけました。時間が少し経てば自然と答案が頭に浮かびます。本文中のキーワードらしき部分とまとめを書けば、点数が半分以上取れる場合が多いです。解答用紙と手は真っ黒にしておくよう一生懸命頑張って書きましょう。
　算数は楽しむこと。数値は眉間にしわが寄るほど汚いけれど桜蔭だからと諦めて解こう。自分の得意な問題から解く！ 前から解いて時間が足りなくならないよう、普段から何から解くか決めて問題に取り組みましょう。
　理科は視力全開！ 本文に書いてある答えを探して楽しんで解こう。社会は暗記と記述のみ！ そうすればきっと大丈夫！ 先生は皆面白く個性的で授業がとても楽しかったです。不明点は積極的に質問すれば、先生も全力で応えて下さいます。サピックス最強で最高！ みんな頑張って！ 桜蔭で待ってます。