受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「25年9月号」より転載/25年8月公開)

母校再訪

国府台女子学院中学部・高等部

石橋 優衣花さん(2022年卒業)
石井 希実さん(2022年卒業)

多面的な視点で展開される授業が
自分らしい進路選択につながった

 2026年に創立100周年を迎える国府台女子学院中学部・高等部。「社会人として、女性として、未来を切り拓く力を高める」ことをめざし、仏教の精神を校風に反映させ、「敬虔・勤労・高雅」の三大目標の下、女子教育に取り組んできました。同校での深い学びが、大学の進路選択に大きく影響したという卒業生のお二人に話を伺いました。

仲間と気持ちを一つにして
学校行事やクラブ活動に励む

石橋 優衣花さん立教大学文学部4年普通科選抜クラスだったので、合唱部の活動と同じくらい勉強もがんばるように意識していました。中高6年間で身につけた、優先順位をつけながらやりたいことを両立させるという時間管理能力が、今とても役立っていると思います。

―国府台女子学院を志望した理由を教えてください。

石橋 国府台女子の三大目標の一つである「高雅」(心身を整え気高い品性を身につける)ということばにひかれ、中学生という早い段階から勉強だけではなく、人柄を育てる教育を実践していることに魅力を感じました。

石井 わたしは高等部から入学したのですが、国府台女子は自分が通っている姿がはっきりとイメージできた学校でした。学校説明会に行ったとき、在校生の皆さんが気持ちの良いあいさつをしてくださり、施設もきれいだったので、「ここで勉強したい」と思いました。

―思い出に残っている行事はありますか。

石橋 中学部で行われる、クラス対抗の合唱コンクールが印象に残っています。わたしは合唱部に所属しており、パートリーダーを任されるなど、クラスを引っ張る役割を担っていました。中2のクラスでは中3を抑えて総合優勝し、さらに中3でも総合優勝できました。

石井 わたしは学院祭(文化祭)です。新型コロナの影響で、高1のときしか参加できませんでしたが、クラスで縁日をイメージした屋台を企画しました。子ども向けのゲームを考えて景品も用意したことで、当日はたくさんの来場者に楽しんでもらえました。

合唱部の練習が行われていた音楽室。「いつも筋力トレーニングをしてから、発声と歌の練習を行っていました」(石橋さん)

―クラブ活動にも熱心に取り組んでいたそうですね。

石橋 中1の部活動見学で合唱部の歌声に感動し、その場で入部届を出しました。練習は中学部と高等部で分かれているのですが、わたしは選抜メンバーに選ばれ、高等部の練習にも参加していました。中2のときには、初めて全国大会に出場し金賞を受賞。以来、新型コロナの影響が出る以前の高1までは、ずっと金賞を獲得できました。

石井 わたしはギター部に所属していました。ギター部という名前ですが、バンド練習が中心で、友だちとグループを組んでボーカルを担当していました。高1のときは、学院祭で大勢の来場者の前でライブを行いました。残念ながら、その後は新型コロナの影響で活動ができなくなってしまいましたが、最後に引退ライブを生徒や先生の前で披露でき、良い締めくくりとなりました。

親身に寄り添ってくれる先生に
支えられながら大学受験を乗り切る

石井 希実さん日本女子大学文学部4年高校時代は放送委員会に所属し、コロナ禍以降はあまり活動できなかったのですが、放送の魅力を感じました。大学では放送研究会に入り、部長・渉外長・広報を兼任。当初は数人しかいなかった研究会を立て直しました。

―学習面はどうでしたか。

石橋 国府台女子は、「仏教を基にした教育」を行っており、週に1時間、宗教の授業があります。仏教の思想の話がとてもおもしろく、新たな視点を持つことができました。また、英語に力を入れている学校なので、資格試験対策なども充実していました。

石井 わたしは日本史の授業が好きでした。一般的に良くないイメージのある歴史上の人物に対して、「最近はこういう史料が見つかっていて、違った見方もできる」と、先生が説明されているのを聞いて、「もっと多面的に歴史を読み取ってみたい」と思うようになりました。

―現在の大学を志望したきっかけは何ですか。

石橋 わたしは英語が好きだったので、英語をツールとして何かを学んでみたいという思いがありました。高等部で世界史を選択したときに、「アンクル・トムの小屋」という作品を読み、人種差別やマイノリティー問題に興味を持ち、英米文学を通してそれらを研究する教授がいる立教大学文学部文学科で、英米文学を専修することにしました。

石井 高等部の授業で興味を持った「歴史」を軸にして、志望校を選びました。現在通っている日本女子大学文学部史学科では、平安時代末期から鎌倉時代を専門として学んでいます。

毎朝早く学校に来て、自習室で勉強していたという石井さん。「学校説明会で自習室を見学したとき、勉強に集中できそうだと好印象を持ちました」

―進路指導について、先生からどのようなアドバイスやフォローがありましたか。

石橋 高2・3の担任であり、進路を決めるきっかけになった世界史を教えていただいた伊藤麻緒子先生にはとてもお世話になりました。指定校推薦の志望理由書を何度も添削していただいたのを覚えています。また、進路指導担当が英語の先生だったので、大学で英語を使った勉強をしたいというわたしの思いに寄り添い、さまざまなアドバイスをいただいたことも心強かったです。

石井 わたしも高2・3の担任として伊藤先生にお世話になりました。ほかにも、進路指導部や各教科の先生など、どの先生も親身に相談に乗ってくださるのが、国府台女子の魅力だと思います。

石井さんと石橋さんの高2・3の担任だった伊藤麻緒子先生(中央)と一緒に。「二人とも、勉強やクラブ活動などに一生懸命取り組んでいたのをよく覚えています」と伊藤先生

―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

石橋 わたしは、クラブ活動で良い縁に恵まれ、そこでの経験から学ぶことがたくさんありました。思いを強く持てば、必ず縁がつながると信じてがんばってください。

石井 国府台女子には、勉強に集中できる環境が整っています。クラブ活動や行事などでは、仲間とかけがえのない時間を過ごせます。将来について考えるきっかけもたくさんあるので、ぜひ受験勉強をがんばってください。

《学校のプロフィール》

国府台女子学院中学部・高等部

所在地 〒272-8567 千葉県市川市菅野3-24-1
JR総武線「市川」駅より徒歩12分、京成本線「市川真間」駅より徒歩5分

TEL 047-322-7770(中学部)
H P www.konodai-gs.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。

www.konodai-gs.ac.jp/junior/jh_student/jh_briefing/

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