受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「25年10月号」より転載/25年9月公開)

母校再訪

帝京大学中学校・高等学校

藤井 訊さん(2025年卒業)
大久保 俊弥さん(2025年卒業)

学ぶことの楽しさを教えてくれる先生方と
高め合える仲間に囲まれて目標に向かう

 帝京大学中学校・高等学校は、豊かな自然環境と穏やかな雰囲気が魅力の進学校です。大きな特色である少人数教育の下、生徒たちは熱意ある先生たちと信頼関係を築きながら、基礎学力と人間力を身につけていきます。東京大学に通う卒業生お二人に、同校で過ごした日々について語ってもらいました。

先生と生徒との距離が近い、
フレンドリーな小規模校

藤井 訊さん東京大学 文科二類1年「合格する可能性があるならトライしよう」という気持ちで東京大学をめざしました。今は経済学を興味深く学んでいます。将来は、コンサルティングの仕事に就くことを視野に入れています。

―帝京大学中に入学して感じた学校の雰囲気について教えてください。

藤井 入学したときからアットホームな雰囲気を感じました。みんなと仲良くなれそうだなという安心感のなかで中学校生活のスタートが切れてよかったと思います。

大久保 中1のクラスは、男子同士はとても仲が良かったのですが、男女間には少し距離がありました。でも、学年が上がり、習熟度別授業が始まると、学習面だけでなく生活面でも共感する機会が多くなり、男女の垣根なく仲良くなれました。

―印象に残っている授業や先生について聞かせてください。

藤井 生徒との距離が近い先生が多いと思います。特に中1と中3以降、ずっと担任だった山下先生は、文化祭などのクラスで取り組む行事に、生徒と一緒に熱く参加する先生でした。高2からの世界史の先生の授業も印象に残っています。配付されるプリントは数百枚におよび、その内容の密度と質の高さ、込められた熱意に圧倒されていました。先生との出会いがきっかけで、世界史とそこから派生する経済の動きについて、大学で学びたいという思いが生まれました。

大久保 ぼくも、先生と生徒との距離が近いという印象を受けました。体育祭などクラス対抗の行事では、担任の先生がぼくたちのモチベーションを上げるための工夫や声掛けをいつもしてくれました。クラス一丸となれて楽しかったです。

東大を共にめざした大久保さんと藤井さんは、クラスメートであり、数楽(学)研究同好会でも楽しい時間を一緒に過ごした仲間でもあります

―中高6年間で思い出に残っている行事は何でしたか?

大久保 高2のときの邂逅祭(文化祭)で、クラスで上演した劇が思い出に残っています。中学時代は新型コロナウイルスの影響で学校行事を満喫できませんでしたが、その分、最後の参加となる高2の文化祭では、この劇に全力で取り組みました。ぼくは照明担当のリーダーとして活動し、マネジメント能力や、自分の思いをきちんと言語化して伝える力を養えたと思っています。その力は現在所属している、東京大学サイエンスコミュニケーションサークル「CAST」での活動でも役立っています。

藤井 ぼくも同じクラスだったので、その劇が印象に残っています。ぼくは監督を務めました。6月の題材決めから始まり、7月の脚本選定やキャストオーディション、各部門での進捗確認のほかに、演出にも携わっていました。監督という立場になったことで、リーダーシップが身についたと思います。また、高1でのニュージーランド語学研修旅行も貴重な経験となりました。知らない海外の地に行き、頼れる親もいない状態で、約3週間を過ごしたことで独立心が育まれたと思います。

大久保 高2でのアジア地域修学旅行も印象深いですね。ぼくたちの学年はベトナムを訪れましたが、仲の良いクラスメートとはもちろん、アジアの同世代の高校生たちとも一緒に楽しく交流できたことが心に残っています。

日ごろの学習と先生方の添削指導で
東京大学への現役合格を果たす

大久保 俊弥さん東京大学 理科一類1年帝京大学中高に入学したときから、東京大学への進学を意識していました。将来の進路はまだ模索中ですが、今は大好きな物理を心から楽しんで学んでいます。

―お二人は学校での勉強だけで東京大学に現役合格を果たしたそうですね。

藤井 帝京大中高での日々の学習や、定期試験に向けた対策にしっかりと取り組めば、国公立大学を受験するために必要な学力は十分につくと思います。振り返ると、高3のときは、過去問を解き、わからないことがあれば職員室に質問に行くということを繰り返していました。いつでも先生がていねいに添削指導をしてくれたので、とても心強く感じました。

大久保 ぼくも、過去問を中心に受験勉強をしていたのですが、すべての問題を学校の進路資料閲覧室で借りていました。ぼくも藤井くんも、中3からは成績上位者のI類クラス、高2からは難関国公立大学合格をめざすコースに進みました。高い目標を持つ友だち同士でお互いに得意科目を教え合って勉強できる環境や、先生方による添削指導を最大限に活用しました。

―最後に、受験生へメッセージをお願いします。

藤井 邂逅祭は本当に楽しい祭典ですし、ほかの行事やクラブ活動も盛んです。ぼくと大久保くんは数楽(学)研究同好会の活動にも熱中していました。部活動や行事を楽しむとともに、日々の授業や課題、定期試験対策の学習をしっかり積み重ねていれば、東京大学への合格をはじめとする高い目標も達成できると思います。学習面でも生活面でも、帝京大学中には充実した環境が整っています。

邂逅祭で上演した劇の看板と、思い出の体育大会のクラス旗。担任の山下先生とも再会しました

大久保 帝京大学中は小規模校ということもあり、生徒同士のつながり、仲間意識はとても強いと思います。また、先生は生徒にフレンドリーに接してくれるので、穏やかな校風で居心地がいい点が魅力です。大学受験に向けても、先生方の熱心な指導や、生徒同士で高め合える環境があり、しっかりと結果につながります。自信を持ってお勧めできる学校です。

邂逅祭で上演した劇の看板と、思い出の体育大会のクラス旗。担任の山下先生とも再会しました

《学校のプロフィール》

帝京大学中学校・高等学校

所在地 〒192-0361 東京都八王子市越野322
京王相模原線「京王堀之内」駅より徒歩約20分
中央線「豊田」駅、京王相模原線「京王多摩センター」駅よりスクールバスあり

TEL 042-676-9511
H P www.teikyo-u.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。

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