スクール情報
(「26年1月号」より転載/25年12月公開)
筑波大学附属駒場中・高等学校 筑駒文化祭▶ 10月31日(金)~11月2日(日)
筑駒生の個性が輝く、
見どころ盛りだくさんの文化祭
今年度の筑駒文化祭のテーマ「輝」の文字が書かれた、銀河を思わせる入場口
今年で74回目を迎えた筑波大学附属駒場中・高等学校の「筑駒文化祭」。今年のテーマは「輝」です。筑駒生一人ひとりの強い個性が、文化祭という青春のひととき、あるいはこれからの時代において世界を舞台に“輝きたい”という思いが込められています。
編集部が訪問したのは開催初日の10月31日。入校してまず目に入ったのは、アトラクションや駄菓子屋が夏祭りの屋台のように集まった「トニカクエンニチ」です。このコーナーと食品班による飲食ブースはチケット制で、4枚つづり500円、8枚つづり1000円で購入できます。チケット1枚でシューティングゲーム、2枚で音楽ゲームを楽しむことができ、まるでゲームセンターのような本格的な仕上がり。ゲームはすべて生徒の手作りというのだから驚きです。
「筑駒大解剖」は、まさに受験生にぴったりの展示でした。中1生が筑駒で過ごした1年間を振り返り、「どのような行事を体験し、何を感じたのか」「部活にはいくつ入っているか」などを、アンケートを交えながらわかりやすく解説。「1日のゲーム時間」といった受験生の参考になりそうなもののほか、「無人島に何か一つだけ持っていくなら」「生まれ変わったらなりたいもの」など変わり種の質問もあり、筑駒の校風が伝わる展示でした。
高3ステージで行われていたのは、生徒と教員が本気の力比べをする「VS教員」です。力自慢の生徒と体育の教員が登場し、さまざまな競技に挑戦。可動式のウォールを両側から押し合い、より相手側に押し出した側が勝利となる「パワーウォール」では、教員の圧倒的な力に生徒は歯が立たず、悔しそうな表情を浮かべていました。ほかにも、筑駒のクイズ王を決める「筑駒生 クイズ何問目?」など、多彩な企画が開催されていました。
続いて訪れた中高生物部の「いきものわーるど2025」では、アジの解剖ショーが行われていました。筑駒生が部位を説明しながらていねいに解剖を進める様子に、来場者も夢中で見入っていました。展示コーナーには巨大なハチの巣の標本などもあり、理科好きにはたまらない内容です。
中高農芸部による「農ある部活は爪を隠す」も見逃せません。毎年恒例の「種まき体験」では、紙コップに土と好きな植物の種を入れて持ち帰ることができます。編集部が植えたカイワレ大根の種は、取材後に無事発芽し、すくすく育っています。お土産として、部員手作りの野菜の折り紙や、パセリ・白菜・シソの種のプレゼントもありました。
中1生による「ピタゴラ×science」の展示。さまざまな素材を組み合わせた巨大なピタゴラ装置は圧巻です中1生による「ピタゴラ×science」の展示。さまざまな素材を組み合わせた巨大なピタゴラ装置は圧巻です
中1生による「ピタゴラ×science」の展示では、巨大なピタゴラ装置が来場者の目を引きます。複雑な構造ゆえに、一度動かすたびに調整に時間がかかるのもご愛嬌。中1生の情熱が伝わる展示でした。
中2生による「錯。」も個性的です。鏡で写すと頭の向きが変わるトカゲのオブジェや、見る角度で形が変わる図形など、錯視の世界を体験できる展示が並びます。巨大な穴に落ちそうなトリック写真が撮れるコーナーも人気でした。
校舎の外では、筑駒Jugglersによるパフォーマンス「Free Fall」が行われていました。音楽に合わせてボールや道具を自在に操る見事な演技に、観客からは「おおっ」という歓声が上がっていました。
そのほかにも個性豊かな展示や企画がそろい、「輝」というテーマのとおり、生徒一人ひとりがまぶしく輝いた文化祭でした。
「トニカクエンニチ」には筑駒生手作りのゲームが並びます。本格的なシューティングゲームも
「つくこまぜそば」や「いもだんご」を販売する食品班のブース。名物の「つくこまぜそば」は特に人気です
高3ステージ「バリ体張り」では、「叩いてかぶってジャンケンポン」など体を張った企画で、会場を爆笑の渦に巻き込んでいました
中高生物部「いきものわーるど2025」では、アジの解剖ショーを実施。手元もアップで見られました
中高農芸部による「農ある部活は爪を隠す」では、野菜の折り紙をお土産として配布
中学鉄道研究部では、巨大な鉄道ジオラマを展示。運転体験もできます
中高科学部の体験コーナーでは、入浴剤を作って持ち帰ることができます
筑駒Jugglersによるパフォーマンス。いくつものボールを操り、華麗な技を披露
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