留学先でのさまざまな体験から
挑戦する大切さを知る
大妻中野中学校・高等学校は、スクールミッションとして「地球市民」の育成を掲げています。国際教養教育・グローバル教育を大きな特色とし、特に留学を積極的に支援している点が特徴です。1年留学、セメスター留学、ターム留学など、多様な海外プログラムに毎年多くの生徒が参加しています。
帰国生のSさん(高2)は、中2の2学期からグローバルリーダーズコース(GLC)に編入学しました。「大妻中野は留学先の選択肢が豊富だったので入学を決めました。アメリカに住んでいた経験があるので、今度はほかの国に留学してみたいと入学時から考えていました」と振り返ります。
Sさんはフランス語の授業を通じてフランスに興味を持ち、先生と会話を重ねてスピーキング力を高めるなど、留学への準備を進めました。そして、高1の8月から1年間フランスへ留学。現地の授業はすべてフランス語で行われます。最初は会話のスピードに戸惑いましたが、生活のなかで次第に耳が慣れ、理解できるようになったそうです。「ホームステイ先のホストファミリーには女の子がいて、フランスに妹ができたようで感激しました。放課後や休日に一緒に過ごしたことが楽しい思い出です」と語ります。
一方、アドバンストコースに入学したNさん(高2)は、「入学後、先輩たちの留学体験談を聞いて、わたしもいつか行きたいと思うようになりました。中2ではカナダ、中3ではイギリスへの海外研修を経験し、次は長期留学に挑戦しようと決めました」と話します。中3からはGLCに移り、ネイティブ教員の授業や、帰国生と共に学ぶ環境のなかで刺激を受け、英語力を高めていきました。そして高1の8月から約10か月、アイルランドで留学生活を送りました。「アイルランドを選んだのは、日本人が少ない環境に行きたいと思ったからです。寮生活では6人部屋で多国籍の仲間と過ごしました。スマートフォンを夜間は寮に預けるルールだったため、自然と会話が生まれました」と振り返ります。
二人とも、留学で得た最大の収穫は「挑戦する力」だと言います。Sさんは「語学に自信がなくても、知らない国で生活でき、友だちもつくれるとわかったことが、大きな自信になりました。うまく話せなくても、臆せず伝えることが大切だと思います」。Nさんも「伝わらなくても、とにかく話しかける姿勢が大事」とうなずきます。
ホストファミリーと一緒に訪れたフランスの城
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休日には街を散策してショッピングも楽しみました
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留学中に通っていたダンススクールの建物
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留学の経験で得た自信は
それぞれの将来の可能性を広げる
各国からの留学生に日本語を教える機会もあります
国際系・文系のイメージが強い同校ですが、GLCには理系・医療系志望の生徒も多く、進路の幅は広がっています。
Sさんは「医療系に進みたいと考えています。フランス留学を経験しヨーロッパでの生活も好きになったので、身につけた英語とフランス語を生かして将来は医療分野の世界的な課題解決に貢献したい」と語ります。Nさんも「小学生のころから理系分野に関心がありましたが、アイルランドでバイオ分野に触れる機会があり、興味が深まりました。留学で得た英語力を生かし、海外大学進学も考えています」と意欲を示します。
同校はスーパーグローバルハイスクール(SGH)に続き、ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム構築支援事業の拠点校にも採択され、国内外の連携校との活動をリードしています。Sさんは「授業と並行して外部のコンテストやボランティアにも挑戦したい」と話し、Nさんも「国際交流の機会を積極的に生かしていきたい」と目を輝かせます。
二人は最後に、大妻中野の魅力を受験生に伝えてくれました。「先輩や仲間から刺激を受け、英語をもっと学びたい、留学に挑戦したいという気持ちが強くなりました。大妻中野は自分を大きく成長させてくれる学校です」(Nさん)。「帰国生として編入学しましたが、楽しくてすぐに馴染めました。語学の授業や留学プログラムが充実し、校外活動も豊富なので積極的に参加すれば学校生活はより楽しくなります」(Sさん)。