東京女学館中学校・高等学校では、世界の一員として人と社会に貢献する女性の育成を目標に、「グローバルシティズンシップ教育(地球市民教育)」に力を入れています。その一環として、幅広い海外プログラムが用意されており、さまざまな経験を積むことができます。高1の9月から高2の7月までアメリカで1年派遣留学をした、一般学級のS.I.さんと国際学級のS.U.さん(ともに高2)にお話を伺いました。
ホームステイや寮生活をしながら通学
課外活動にも取り組み、交友関係を深める
アメリカで1年派遣留学を経験した国際学級のS.U.さん(左)と一般学級のS.I.さん(右)。「留学を通して、どんなことにも自信を持って行動できるようになりました」と口をそろえます
―留学したいと思ったきっかけを教えてください。
S.I. 留学経験のある母の話を聞き、以前から海外で学ぶことにあこがれていました。また、海外に引っ越した友だちに背中を押されたことも大きかったです。さらに、高校生のうちに何か新しいことに挑戦してみたいという思いもありました。
S.U. わたしは帰国生ではありませんが、英語が好きで国際学級に所属しています。クラスには帰国生が多く、海外での生活経験について話を聞いたり、実際に留学していく友だちを身近で見たりするなかで、わたしも挑戦してみたいと思うようになりました。
─留学先ではどのような生活を送っていましたか。
S.I. オレゴン州ポートランドにあるSt. Mary’s Academyに、ホームステイをしながら通学しました。平日は授業を受け、課外活動として聖歌隊やドラゴンボートというスポーツにも挑戦しました。土日は多くの場合、滞在先で学校の課題に取り組んだり、ホストファミリーと出掛けたりしていました。ハロウィーンの時期には、カボチャを収穫しにいったこともあります。
S.U. マサチューセッツ州ボストンにあるDana Hall Schoolで、寮生活をしながら学びました。授業後には、学期ごとに演劇やスポーツに取り組む時間が設けられていて、わたしは秋にバレーボール、冬にフェンシング、春にビーチバレーを選びました。寮では外出が自由だったので、休日は現地の友だちとボストン市内の繁華街に電車で出掛け、ランチや買い物を楽しみました。
─印象に残っている思い出はありますか。
S.I. ドラゴンボートの練習に参加したことです。手漕ぎのボートでスピードを競う団体競技で、予想以上にハードでしたが、川で行うスポーツを学校の課外活動で体験するのは初めてだったので新鮮でした。ちょうど英語に慣れてきた春の時期に参加したこともあり、友だちが一気に増えました。一方で、最も苦労したのは食事で、日本食がとても恋しくなりました。
S.U. わたしは寮生活が印象に残っています。毎日、自習時間の後に自由時間があり、リビングルームに集まって、みんなでゲームや映画鑑賞をしました。大変だったのは、最初にどう話し掛けて友だちをつくればよいのかわからなかったことです。日本なら好きなテレビ番組など共通の話題がありますが、アメリカでは文化が違うため、話題を見つけるのに苦労しました。友だちづくりの良いきっかけになったのはスポーツで、自然と会話が増えて交友関係が広がりました。
自分から動かないと何も始まらない
ためらわず挑戦できるようになった
―留学したことで何か変化はありましたか。
S.U. 良い意味で周囲の目を気にしなくなりました。以前は何をするにも「失敗するかもしれない」と思い、挑戦するのをためらうことがありました。しかし、留学してからは未経験のフェンシングに挑戦したり、初対面の人に話し掛けたりと、臆することがなくなりました。また、寮生活はすべてを自分でやらなくてはならないため、優先順位を考えて行動できるようになりました。
S.I. わたしもいろいろなことに挑戦するようになりました。日本に戻ってきてからも、英語の資格試験を受けるなど自主的に動き、周りの人からは「自信がついた感じがするね」と言われることが多くなりました。当初は英語力の向上をめざして留学しましたが、結果的にはそれ以上に大きなものを得られたと感じています。
─今後留学を考えている後輩には、どんなアドバイスをしたいですか。
S.I. わたしが最初に失敗したと思ったのが、友だちづくりです。相手から話し掛けてもらっても、緊張してうまく話せなかったからです。あまり気負い過ぎず、誘われたら積極的に一緒に行動してみるとよいと思います。また、授業でパソコンをよく使うと聞いていたので、事前にタイピングの練習をしました。これはとても役立ちました。
S.U. 現地の学生が好きなドラマやYouTubeなどを見ておくと、その国の文化を理解でき、共通の話題ができるのでお勧めです。自分からきっかけを作らないと交友関係は広がらないので、ためらわずに話し掛けたり、一緒に出掛けたりしてほしいですね。
─この留学経験をどのように生かしていきたいですか。
S.I. 将来は日本で仕事をしたいと考えていますが、海外の方とコミュニケーションが取れれば可能性が広がるので、その手段として英語が使えたらと思っています。
S.U. 英語がわかると、得られる情報や知識が増えるので、今後もさらに英語を学んでいくことを目標にしています。そして、その学びで得たことを、大学生や社会人になってからも生かしていきたいと考えています。
─受験生にメッセージをお願いします。
S.U. 東京女学館は、一般学級・国際学級ともに、英語教育が充実しており、授業や課題にしっかりと取り組めば、高い英語力を身につけることができます。国際交流の機会も多く、わたしは中3のときに「東南アジア文化研修」でマレーシアに行きました。長期留学だけではなく、短期研修やターム留学もあり、選択肢が多いのも魅力です。ぜひ興味のあるプログラムに参加してください。
S.I. 東京女学館は、先生に積極的に質問するなど、みずから学ぼうとする生徒が多く、お互いに刺激し合えるとても良い学校です。わたしは留学が決まるまで海外に行ったことがなく、英語も得意ではありませんでした。それでも「留学したい」という強い思いを持って英語の学習に励んで審査を通過し、有意義な留学生活を送ることができました。最初は不安に思う人もいるかもしれませんが、きっと何とかなります。あきらめずに挑戦してください。
ほかの留学生と一緒に、ボストン市内にラーメンを食べに出掛けたS.U.さん
S.I.さんは、ハロウィーンの時期にホストファミリーとカボチャを収穫しました