受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「25年9月号」より転載/25年8月公開)

法政大学第二中・高等学校

多種多様な仲間と切磋琢磨しながら
新しい自分を見いだし、伸ばしていく

 法政大学第二中・高等学校は、「自由と進歩」を学風とする法政大学の付属校です。2016年に共学化し、翌年には新校舎が完成しました。充実した施設・設備が整った環境の下、生徒たちは伸び伸びと学校生活を送っています。そんな同校の教育について、今年4月に校長に就任した笠原浩之先生にお話を伺いました。

興味・関心のあることや部活動に
6年間かけて打ち込める環境

校長 笠原 浩之先生

 法政大学の付属校は、同校のほかに法政大学中学高等学校(三鷹市)と、法政大学国際高等学校(横浜市鶴見区)があります。この3校のなかで同校は最も規模が大きく、生徒数は中高を合わせて2500人を超えます。中学入試では約220名が入学し、高校入試ではその約2倍の新入生が加わりますが、高校のクラスは中学からの内部進学生と高校からの入学生の割合が等しくなるように編成しています。校長の笠原浩之先生は、「スポーツが得意な生徒、海外生活の経験がある生徒など、さまざまな得意分野やバックグラウンドを持つ者同士が混ざり合う環境で、互いに刺激し合いながら成長してほしいのです」と、その理由を説明します。

 同校が重視している教育の一つに探究学習があります。学んだ知識をもとに論理的思考を深め、自分の考えを表現する場が各教科で多く設けられています。「探究学習を重視することは、法政大学が憲章で掲げる『地球社会の課題解決に貢献する』という使命に基づく、付属校としての責務だと考えています。受験勉強にとらわれず、6年間をかけて学びを深め、自身の興味・関心のあることを追求できるのは、付属校の大きな強みでしょう」

 生徒たちのさまざまな志向に合う多様なクラブが、広い敷地と充実した施設を利用して活発に活動しているのも魅力です。「どうしたら試合に勝てるか、技能が上達するのか、このような問いに向かう過程も、探究学習の一環ととらえています」と、笠原先生は語ります。

法政大学での学びを見据えた
キャリア教育が充実

時計塔校舎を中心としたキャンパス。蔵書数が約7万冊の図書館、全国レベルの部活動を支えるグラウンド、冷暖房完備の体育館などがあります

 法政大学と連携したキャリア教育も活発です。「多摩キャンパス体験学習プログラム」では、実際に大学を訪れて講義を受け、みずから調べ、考え、実験などを通して大学での学びを体験します。また、毎年卒業生の約9割が法政大学に進学する同校では、高3の3学期を「大学で学ぶ準備期間」と位置づけています。それぞれが進学先の学部に応じた課題テーマを設定し、学習に取り組みます。成果はプレゼンテーション大会や論文の形で発表します。

 こうした大学進学後を見据えた取り組みの目的について笠原先生は、「中学から入学する生徒には、本校での学びを経て、大学では周りを引っ張っていくような中心的存在になって活躍してほしいと思っているからです」と述べました。

 最後に、同校が大切にしている教育理念「出会い、向き合い、『自分』をつくる」に触れ、「本校は多様な仲間と過ごすなかで、それまで自身も気づいていなかった自分の才能を見いだし、伸ばしていける学校です。皆さんには、さまざまな人や学びとの出会いを通して、多くの物事に取り組んでほしいと考えています。ぜひ、本校で『新しい自分』をつくっていってください」と、受験生にメッセージを送りました。

《学校のプロフィール》

法政大学第二中・高等学校

所在地:〒211-0031 神奈川県川崎市中原区木月大町6-1
TEL:044-711-4321

Information

※学校説明会などの情報は下記よりご確認ください。
www.hosei2.ed.jp/admission/event/exp_jhs

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