受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「25年11月号」より転載/25年10月公開)

横浜女学院
中学校高等学校

知的好奇心を高める学びで
国内外への幅広い進路を実現

 校訓「愛と誠」を掲げる横浜女学院中学校高等学校では、「キリスト教教育」「学習指導」「共生教育」の三つを柱に、「神様と人に愛されている存在として、自己受容力を高め、多角的かつグローバルな視野をもち、社会貢献を果たすことのできる生徒」を育てています。生徒の知的好奇心を高める学びについて、副教頭の鈴木俊典先生に伺いました。

海外大学進学をサポートし
生徒の可能性を広げる

「ニュージーランド海外セミナー」は1990年から続く同校オリジナルプログラムです

 国公立大学や海外大学をめざす「国際教養クラス」と、難関大学をめざす「アカデミークラス」の2コース制を中学入学時より導入している同校では、2025年度の大学入試で海外大学に13名が合格しました。その背景について、副教頭の鈴木俊典先生は「UPAA(海外協定大学推薦制度)の利用で、海外大学が身近になってきています」と語ります。UPAAは世界9か国にある55の名門大学を対象とした推薦制度で、高校の評定と英語の資格試験のスコアを提出すれば出願が可能なため、国内大学の併願校として海外大学をめざす生徒が増えているそうです。「最初は併願校として海外大学を受けたものの、最終的に進学先として選んだ卒業生もいます」

 定期的に実施される「海外大学進学オリエンテーション」では、出願に必要な資格や学費・生活費などの説明のほか、実際に海外大学に進学した卒業生にオンラインで質問できる場も設けています。鈴木先生は「先輩の体験談を聞き、海外大学が身近な選択肢であることを実感してもらうのが狙いです。生徒には国内の大学だけでなく、海外大学も視野に入れ、可能性を広げてほしいと願っています」と話します。

現地ならではの体験を重視
“挑戦する心”を育てる機会が豊富

副教頭 鈴木 俊典先生

 生徒の視野を広げる取り組みの一つに、グローバル教育があります。中3生全員が参加する「ニュージーランド海外セミナー」をはじめ、アメリカ、台湾、ブータンなどへのスタディツアーや留学プログラムなど、その種類は多岐にわたります。「すべてに共通しているのは、語学習得だけを目的としたプログラムではないという点です。大切にしているのは『現地ならではの体験』です。そこでしか出会えない人と、そこでしか議論できないテーマで考えを深め、生徒は貴重な体験を得ます」と鈴木先生は語ります。

 国際教養クラスの中3~高2に導入されている内容言語統合型学習「CLIL(Content and Language Integrated Learning)」では、海外セミナーの訪問先をテーマとした授業が多く、より深い学びにつながっているそうです。さらに、中1~高2を対象とした「土曜チャレンジ」では、毎月約40種類の探究講座を開講しています。「グローバル教育や探究学習を通じて、自分の興味・関心のある分野を知り、『なりたい自分』を見つけるきっかけにしてもらいたいと考えています」

 最後に鈴木先生は、「心に火がつくきっかけは人それぞれです。本校でいえば、校内外の活動に参加した生徒が、学んだことを全校生徒と共有する集会『Assembly』も、その一つです。多くの生徒が刺激を受け、行動に移しています。本校には“挑戦する心”を育てるさまざまな機会が設けられています」とメッセージを送りました。

《学校のプロフィール》

横浜女学院中学校高等学校

所在地:〒231-8661 神奈川県横浜市中区山手町203
TEL:045-641-3284

Information

※学校説明会などの情報は下記よりご確認ください。
www.yjg.y-gakuin.ed.jp/examinees/schedule.php

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