受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(25年12月公開)

順天中学校・高等学校

興味ある講座を選んで受講
10年目を迎えた「Global Week」

 順天中学校・高等学校の「Global Week」は、各分野の専門家による講座を通して中高生が世界へと視野を広げる学びの場です。10回目を迎えた今回も、多様な講座が開講され、生徒たちは積極的に参加しました。北里大学の教授による、食と世界史をテーマとした講義の様子と、受講した生徒たちの声を紹介します。

身近な食べ物を通じて世界史への理解を深める

北里大学の教授の講座を受講し、興味を深める生徒たち  2026年度から、順天中学校・高等学校は北里大学の系列校となります。「Global Week」においても、北里大学の教授による講座が増加しました。その一つが、北里大学一般教育部人間科学教育センター教授・畠山禎先生による「食べ物を通じて見る世界史」です。

 受講生には事前課題として、身近な食べ物を一つ選び、「世界各地への普及」「生産地・消費地への影響」「現在の課題と対策」を調べることが求められていました。当日は、チョコレートの好きな生徒がカカオについて説明するなど、数名の生徒が調査内容を発表。先生はそれぞれの発表内容を踏まえ、食べ物の由来や現状について解説を加えました。

 講義の後半では、ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ新大陸を結ぶ三角貿易の構造や、アフリカ人奴隷が新大陸に送られた歴史など、食べ物の流通の背景にある世界史にも踏み込みました。生徒たちは、身近な食と世界史との深い関係に思いをはせている様子でした。最後に、先生は「食べ物でも、世界史でも、それぞれが興味を持ったところからでよいので、学びを深めていきましょう」とアドバイスを送りました。

 受講したAさん(中3女子)は、「海外に興味があり短期留学も経験しましたが、今日の講義を聞き、海外の歴史について知らないことがまだまだあると感じました。『もっと学びたい』という探究心を刺激してくれる機会が、順天にはたくさんあります」と話します。

 Uさん(中3男子)は、「食べ物と世界史、両方に興味があったので受講しました。参加した21名中、中3は5名だけで緊張しましたが、高校生と一緒に学べるのは新鮮でした。一つのテーマを深く学べる大学の講義をイメージできたのもうれしい収穫です」と語ってくれました。

《学校のプロフィール》

順天中学校・高等学校

所在地:〒114-0022 東京都北区王子本町1-17-13

交 通:JR京浜東北線、東京メトロ南北線「王子」駅より徒歩3分 東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」駅より徒歩3分

TEL:03-3908-2966

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