受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「26年1月号」より転載/25年12月公開)

光塩女子学院
中等科・高等科

2か月間のターム留学で異文化に触れ
語学力とともに国際感覚を養う

 光塩女子学院の校名は、「あなたがたは世を照らす光であり、地に味をつける塩である」という聖書のことばに由来します。生徒一人ひとりが自分らしさを磨き、個々の可能性を伸ばすことを目標にする同校では、グローバル教育にも力を入れています。夏に実施されたターム留学に参加した高1のS.K.さんとY.T.さん、教頭の齋地彩先生にお話を伺いました。

現地の情報をみずから収集し
放課後や休日も積極的に活動

寄付された服に値札を付けるなど、ボランティア活動に参加したS.K.さん

 光塩女子学院では、希望者を対象に、オーストラリアでの約10日間の海外短期研修(高1・2)と、オーストラリアまたはニュージーランドでの約2か月間のターム留学(高1・2)を実施しています。来年度からは海外短期研修にニュージーランド(中3)が加わり、海外体験の機会を広げる予定です。

 今年度のターム留学に参加した高1のS.K.さんとY.T.さんは、ニュージーランドでホームステイをしながら、現地のカトリック女子校に通いました。「授業はすべて英語で行われるため、最初は先生の指示を理解するのに苦労しましたが、現地校でできた友だちのサポートもあり、徐々に聞き取れるようになりました」と、S.K.さんは話します。Y.T.さんは、「ニュージーランドで盛んなネットボールというスポーツを体験したり、フードテクノロジーの授業で調理実習をしたりと、楽しく授業に参加できました」と、充実した現地での学校生活を振り返ります。

 二人は、放課後や休日にも積極的に活動しました。ボランティア活動に興味を持っていたS.K.さんは、現地の友だちから情報を得て、土曜日にはリサイクルショップでボランティアとして活動しました。一方、光塩女子学院で聖歌隊に所属するY.T.さんは、現地の教会や学校の聖歌隊に参加しました。これらの活動はすべて自主的に行われたもので、二人とも目的意識を持って毎日を過ごしていたそうです。

対人関係や異文化理解
語学以外にも学ぶことが多い

Y.T.さんは、ホストマザーと一緒に、現地の教会で聖歌隊の活動に励みました

 生徒の多くは英語力の向上をめざしてターム留学に参加しますが、語学以外にも学べることはたくさんあります。「ニュージーランドの人は、初対面でも気さくに会話できる雰囲気があり、わたしが問い掛けると、さまざまな話をしてくれました。コミュニケーションの大切さを実感し、日本でも積極的に人とかかわっていきたいと思うようになりました」とS.K.さん。Y.T.さんは、「ホストファミリーがフィリピンの方だったため、家の中で英語とタガログ語が飛び交っていて、最初は戸惑いました。でも、次第にタガログ語にも興味を持ち始め、多様な文化を受け入れる柔軟な姿勢が身についたと思います」と話します。

 今年度のターム留学に参加した12名の生徒全員が、一般の方も訪れる「親睦会(バザー)」で、ターム留学の体験を発表したいとみずから申し出たそうです。教頭の齋地彩先生はその積極性を評価し、「ターム留学は、一定期間を現地の学生として過ごし、さまざまな達成感を得ながら成長できる貴重な機会です。その経験は、周囲の人々にも良い影響を与えるでしょう」と、今後の成果に期待を寄せています。

《学校のプロフィール》

光塩女子学院中等科・高等科

所在地:〒166-0003 東京都杉並区高円寺南2-33-28
TEL:03-3315-1911

Information

※学校説明会などの情報は下記よりご確認ください。
www.koen-ejh.ed.jp/jh/admission/event/

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