受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

母校再訪

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2026年9月号から転載

国府台女子学院中学部・高等部

やりたいことに
熱中できる環境で
自分の軸を見つけ、
教員の道に進む

国府台女子学院中学部・高等部は、「智慧」と「慈悲」という二つの仏教観を基に、「敬虔・勤労・高雅」を三大目標として掲げ、独自の女子教育に取り組んできました。2026年に創立100周年を迎え、新たな学びと交流の場となる「創立百周年記念館」が完成。今回は、教育実習生として母校に戻ってきた大学4年生のお二人にお話を聞きました。

  • 大日方 萌子さん

    ()()(なた) ()()さん(2023年卒業)

    明治大学国際日本学部4年

    教育実習中には、生徒たちが素直に話を聞いて、笑顔で接してくれることが励みになりました。大学での学びや短期留学でさらに英語力に自信をつけたので、現在は私立の中学・高校の英語の教員をめざしています。

  • 野口 楓さん

    ()(ぐち) (かえで)さん(2023年卒業)

    早稲田大学人間科学部4年

    教育実習では、あるクラスが終わったら、「次のクラスはこのようにしてみよう」と試行錯誤しながら、授業の改善に取り組みました。大学院への進学が決まっており、2年間研究を続けた後に教員になれたらと思っています。

全員が力を合わせて楽しめる行事
考える機会を与え、
探究心を引き出す授業

―国府台女子学院を志望した理由を教えてください。

大日方 小学部から入学しました。母に聞いたら、幼稚園のころにわたしが「勉強したい」と言っていたので、家から通える私立小学校を探し、児童の態度がきちんとしていると評判だった国府台女子に決めたそうです。

野口 わたしは中学部からです。5歳から硬式テニスを習っていて、テニスと勉強を両立したいと思っていました。国府台女子の学校見学に行ったら、温かい雰囲気があり、部活と勉強の両方に打ち込めそうな環境だと感じたので志望しました。

―印象に残っている行事はありますか。

大日方 中2の学院祭(文化祭)ではキャンパスツアーを担当し、1人で1家族を案内しました。回る場所や順番は特に決められていなかったので、お子さん本人にどんなことに興味があるのかを尋ねて、希望に合わせたツアーをつくりました。ただ、自分がよく利用していた「質問コーナー」は必ず回るようにしていました。

野口 運動会ではユニークな競技があり、特に盛り上がるのは、生徒がリレーをしながら先生を仮装させていく「招待仮装」です。仮装が完成して校庭を回ると、「キャー」と声援が上がり、先生が手を振ってファンサービスをしてくれます。クラスで何かをつくり上げるような競技が多いので、見ていても楽しめるのが魅力です。

―特徴のある授業などについて教えてください。

大日方 高2の総合的な探究の時間では、企業が設定した課題に取り組みました。わたしのグループは「新しい教科を作ろう」というプロジェクトに参加し、興味があることを深掘りして進路選択につなげていく「アボケーションハンティング」という教科を考案。1年間かけて一つのテーマに取り組み、資料を作って最終発表をしました。自分たちのアイデアでさまざまな企画が形になる授業だったので、達成感がありました。

野口 学習面のサポートが充実していたと思います。高2からは放課後に希望者に対して英文法などの講習があり、生徒が「こういうことをやりたい」と言ったら、先生方がそれに応えて協力してくださいました。英語の授業では、ディクテーションや映像・アプリなどを使って、話したり聞いたりする活動を多く取り入れていたので、集中して楽しみながら授業に参加できました。

  • 大きな窓が連なり、明るくて開放的な4階のデザイン室前の廊下。大日方さんのお気に入りの場所でした

    大きな窓が連なり、明るくて開放的な4階のデザイン室前の廊下。大日方さんのお気に入りの場所でした

  • 硬式テニス部で活躍した野口さん。部活の仲間に教えることがあり、自分のテニスを振り返る良い機会にもなっていました

    硬式テニス部で活躍した野口さん。部活の仲間に教えることがあり、自分のテニスを振り返る良い機会にもなっていました

部活や学習などを通じて培った力が
今の自分を支え、将来にもつながる

―進路を決めたきっかけはどんなことでしたか。

大日方 小学生のころから何となく「先生になりたい」と言っていましたが、意志を固めたのは高1でした。日本史の先生の授業がとてもわかりやすくて感銘を受けたのです。同じ時期にクラスメートに世界史を教えていたら、別の先生が「教え方が上手だね」とほめてくださったのも印象に残りました。社会は得意でしたが、英語にはつまずいた時期があり、「苦手を克服した視点から教えられることもあるのでは」と考えて、英語と社会の両方の教員免許を取得できる大学・学部を志望しました。

野口 わたしは国府台女子の授業やさまざまな活動を経験して、探究心を育むことができました。自分もこのような教育に携わって、生徒の成長を支えていきたいと思ったので、教員をめざしています。英語の教員免許が取れることに加えて、幅広い分野を学べる学部を探し、早稲田大学人間科学部に進学しました。

―中高生活で学んだことは、現在どのように生きていると思いますか。

大日方 一人っ子で年下の人とかかわることが少なかったわたしが、剣道部で中学・高校ともに部長を務めました。初めはうまくいかないこともありましたが、同じ部活という縁を大切にしたいと意識して、積極的にコミュニケーションを取るようにしたら、後輩と信頼関係を築けるようになりました。この経験は、大学時代のアルバイトや教育実習でも生かされたと思います。

野口 中高生活で疑問を持つ力がつき、それに伴って計画したり分析したりする力もつきました。職員室の前に「質問コーナー」があるので、少しでもわからなかったら先生に質問して、疑問を解消していました。模試やテストなどの結果を分析するのも楽しくなって、「今度はこうしてみよう」と改善するサイクルができました。このような力は、大学での研究にも役立っています。

―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

大日方 教育実習で母校を訪れて、やりたいことに熱中できる恵まれた環境だとあらためて実感しました。親身になって向き合ってくださる先生方と、素直で優しい仲間に囲まれて、楽しい学校生活を送れると思います。

野口 先生方は何かを教えてくれるだけでなく、生徒が自分たちで考える機会を与えてくれます。6年間で人間性を育みながら、自分の軸を見つけて成長できる場所なので、自信を持ってお勧めします。

武林洋也先生(左)は硬式テニス部の顧問。「野口さんはテニスがとてもうまかったのですが、勉強もがんばっていました」。米川理恵先生(右)は大日方さんが高3のときの担任。「中央委員の大日方さんと相談しながらクラスをまとめていたので、頼りにしていました」

武林洋也先生(左)は硬式テニス部の顧問。「野口さんはテニスがとてもうまかったのですが、勉強もがんばっていました」。米川理恵先生(右)は大日方さんが高3のときの担任。「中央委員の大日方さんと相談しながらクラスをまとめていたので、頼りにしていました」

Information

www.konodai-gs.ac.jp/junior/jh_student/jh_briefing/

※学校説明会などの情報は上記よりご確認ください。