受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

未来を期待される学校

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2026年10月号から転載

未来を期待される学校 ロゴ

駒込中学校・高等学校

グローバル視点で続く学校改革
「なりたい自分になる」教育で
みずから成長し、得意を究める

建学の精神に「己を忘れて他を利する」を掲げ、仏教主義に基づく心の教育を重視する駒込中学校・高等学校。2025年には創立100周年を迎えました。伝統を大切にする一方、STEAM教育や探究活動を充実。生徒みずから学びを深める環境を整えています。学校改革を進めてきた校長の河合孝允先生に、特色ある同校の教育について伺いました。

心の教育を基軸に学校づくり
独自のSTEAM教育や探究学習も充実

広野受験者数の増加が続いています。建学の精神に基づく心の教育と、時代に対応した新たな教育の両方が評価されていると感じます。

河合入試説明会にも多くの受験生に来ていただき、うれしく思います。駒込の教育の根幹である利他の精神を基軸に置いた学校づくりはこれからも変わりません。一方で、大学入試改革が急ピッチで進んでいます。世界を見渡すと、デンマークではテストもなければ成績評価もない。好きな勉強に好きなだけ取り組む教育で成果を挙げています。日本でも好きな勉強をして、「なりたい自分になる」ということを保証する学校づくりにシフトしていかなくてはならないと考えています。個別学習の時代に入ってきた今、学校改革は常に必要ですし、それがグローバルな視点で問われていると思います。

広野画一的な教育では生徒のやりたいこと、学びたいことに対応しきれなくなっているのかもしれません。

河合「なりたい自分になる」という駒込イズムを大切に、一人ひとりの生徒が好きなことや得意なことを伸ばせる多様な教育を実践してきました。その一つが10年ほど前に導入したSTEAM教育です。幅広く統合的に学んで探究心や表現力、判断力、思考力を伸ばし、みずから動き考える行動型の生徒を育てています。STEAM教育を体系化させた探究の授業も非常に充実しています。

広野探究の授業ではどんなことを学んでいるのですか。

河合中1から自分たちでプログラミングをして自走ロボットを作ったり、東北の自治体の懸賞論文でAIとドローンを駆使した農業を提案し金賞を獲得したり、ベンチャー企業を2社立ち上げて卒業した生徒もいます。自分たちに何ができるかという課題意識を持つ子どもたちを一人でも増やして社会に送りたいと思っています。

校長 河合 孝允先生

個別学習の時代です。
「なりたい自分になる」ことを保証する学校に
シフトしなくてはならないと考えています。

校長 河合 孝允 先生

自分を見つめて未来を思う
「余白」を大切にしてほしい

広野新たな取り組みを広げながら学校改革が進んでいることがよくわかります。

河合アントレプレナーシップを前面に出して学校改革に取り組んでいるところはまだまだ少ないです。誰もやらないからこそ、自分がやってみせるという子どもたちを育てていきたいのです。駒込は、余白を大事にしている学校でもあります。そこに生徒たちが自由さを感じて、やりたいことをどんどんやっていく環境になっています。

広野時間的にも気持ちのうえでも余白は大切ですね。

河合今の子どもたちは忙しいですから、自分のやりたいことが何かを考えることがなかなかできない面があります。だからこそ余白を大事にしたい。今年卒業し東京農工大学農学部に進学した生徒は、下校時に学校周辺のラーメン店で食べ歩きを楽しんでいるうちに小麦に興味を持ち、土壌の研究をしたいと思って志望校を決めました。東北大学の工学部に総合型選抜で入った卒業生は、自然科学部でさまざまな研究に取り組むうち、非侵襲のがんの治療器具を開発する研究者になりたいという目標を持ちました。自然科学部には昨年、鉱物の研究をしていて千葉大学の理学部に総合型選抜で進学した卒業生もいます。余白がなければそういったところには目が向かないと思います。

広野かつては偏差値重視だった大学選びのストーリーもずいぶん変わってきました。中高時代の余白の時間が自分の好きなことにつながっていくといいですね。

河合高校の和太鼓部が全都大会で金賞を受賞するなど、部活動に熱中する生徒もいます。それぞれが好きなことややりたいことを見つけてほしいと思います。

和太鼓部「疾風」は、高校は全都大会で金賞を、中学が都大会で優秀賞を受賞しました

和太鼓部「疾風」は、高校は全都大会で金賞を、中学が都大会で優秀賞を受賞しました

研修でグローバルな世界を体験
仏教に学んで成長する機会も

サピックス教育事業本部本部長 広野 雅明

サピックス
教育事業本部本部長
広野 雅明

広野語学研修や海外留学など、グローバル教育も充実しています。

河合グローバルな世界を体験させることを大切に、中3でセブ島語学研修、高校ではマルタ島で2週間の語学研修を実施しています。高2の修学旅行ではシンガポールとマレーシアに出掛けるほか、オーストラリアやニュージーランドへの留学制度も整えています。

広野一方で、仏教の教えを学ぶ機会もありますね。

河合中2での日光山研修では写経や坐禅などの修行体験を通じて自分自身を見つめ直します。高1の比叡山研修でも修行体験を行い、夜間30kmを踏破する回峰行に挑戦します。こうした行事は心を成長させる絶好の機会です。

広野貴重な経験になりますね。今の時代だからこそ重要といえそうです。

河合8月15日の終戦記念日を前に、1学期の終業式では、ここに焼夷弾が落ちて駒込の校舎も燃えてしまった話をしました。NHKの戦後80周年の記念特番では今、10名ほどの生徒が東京の大空襲の経験者からヒアリングする活動をしています。平和、自由、平等というものを受け止めていく学校にしていきたいと思っています。

広野最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

河合小学生の皆さんに個性があるように、学校にも個性があります。双方がマッチしたときに生徒は伸びていきます。ぜひ学校見学をして、在校生とフレンドリーに話をしてほしいです。学校の様子がよくわかるはずです。駒込は誰もが居場所のある学校です。皆さんの入学をお待ちしています。

共学校 私立 東京

駒込中学校・高等学校

〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25 東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩5分、東京メトロ千代田線「千駄木」駅・都営三田線「白山」駅より徒歩7分
学校サイト

Information

www.komagome.ed.jp/examinee/guidance.php

※学校説明会などの情報は上記よりご確認ください。

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