受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

光英VERITAS中学校

2022年5月17日(火)

生徒一人ひとりが探究し続ける力を養う「問いを持つ学び」で次世代リーダーを育成

 2021年4月に、聖徳大学附属女子中学校・高等学校から名称を変更し、共学校となった光英VERITAS中学校・高等学校。建学の理念である「和」の精神の下、人間教育を礎とした先進的なプログラムを実践しています。2015年度からは全生徒にiPadを持たせ、ICTを活用した探究型学習に力を注ぐなど、教育改革に積極的に取り組んできました。その成果が実を結び、近年では国公立大学や難関の私立大学に合格者を輩出。進学校としても着実に進化しています。

 説明会の冒頭であいさつに立った校長の川並芳純先生は、校名の「VERITAS」について、「ラテン語で『真理』を意味します。このことばのとおり、本校での学びを通じて『真理を探究する力』や『社会的課題を解決する力』を伸ばし、『地球規模で考え、人・社会・自然に貢献する次世代リーダー』を育てていきます」と語りました。

 次世代のリーダーに必要な資質を育むために同校が注力しているのは、知識・技能等の「認知能力」と、偏差値では測れない、人間として大切な「非認知能力」の両方を育成することです。川並先生は「生徒には『真剣に、全力で楽しさを見つけていこう!』を合言葉に、自分たちにとって『楽しい学校』を、みずからの手でつくっていってほしいと考えています」と結びました。

 次に、副校長の大野正文先生が教育内容について説明しました。同校では「地球を守る自覚と実践力のある次世代リーダーの育成」をビジョンに掲げ、「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」と呼ばれる探究型学習を学びの核としています。「テーマ設定」「情報収集・分析」「課題発見」「解決策の策定」「発表・表現」「プロセスの評価」といった探究的な学びのサイクルを、「理数・サイエンス教育」「英語・グローバル教育」「小笠原流礼法教育」に導入するとともに、行事や特別活動を含む学校生活全体に連鎖させ、さらには大学研究室や企業と連携して行う学外での活動にも広げています。

 たとえば「小笠原流礼法教育」では、コミュニケーション能力や礼儀作法を身につけますが、これはグローバル社会でも生きるものです。また、「理数・サイエンス教育」では、豊富な実験・演習を通した体験型学習を充実させるとともに、連携協定を締結した東京理科大学と共同研究を行うなどして、さらに探究を深め、新しい大学入学共通テストにも対応できる学習指導を行っていくそうです。そして、「英語・グローバル教育」では、iPadを利用したオンライン英会話や海外留学などの体験型プログラムを学年別に用意し、実践的な英語コミュニケーション力を高めます。今後は、近年増えている海外大学進学志望者への支援にも積極的に取り組んでいく予定です。大野先生は「早稲田大学ICC(異文化交流センター)にも協力してもらうなど、外部との連携を強化し、『地球規模で発想し、自分の意見を世界に向けて英語で発信できる次世代リーダー』を育てていきます」と語りました。

 探究型学習と連携させた進学指導にも力を注ぎ、生徒の主体的な学びを支援する放課後の自習室システム「ヴェリタス・アフタースクール」を導入しています。自習室には東京大学をはじめとする現役大学生のメンターが常駐し、学習法のアドバイスや計画の立て方の指導などを行っているそうです。

 2023年度の入試については、「感染症が流行している状況でも安心して受験できるように」という配慮から、本校会場に限り自家用車での送迎が認められます。そのほか、試験区分によっては、本校会場以外に千葉工業大学津田沼キャンパスにも試験会場が設けられる予定です。

イメージ写真 緑豊かで広大なキャンパスには、広々としたグラウンド、室内温水プール、音楽ホールの奏楽堂、日本庭園を持つ礼法室など、充実した施設がそろっています

www.veritas.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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