受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

埼玉栄中学校

2022年5月25日(水)

みずから主体的に学ぶ姿勢を養い、国際社会に貢献できる人材を育成

 「人間是宝」を建学の精神とする埼玉栄中学・高等学校は、2000年の中学開校を機に、生徒の学力向上に向けた教育改革を行い、国公立大学や難関私立大学への進学実績を伸ばしてきました。校訓「今日学べ」の下、学習・部活動・行事・社会貢献のすべてに全力で取り組むことをモットーに、生徒の可能性を広げる教育を実践しています。

 オンラインで行われたこの日の説明会で、入試広報センター長の森山豊先生は、「本校の魅力をアピールするならば、①安全・安心、②充実した学校生活、③進学体制の三つです」と話しました。

 JR埼京線に直通するJR川越線西大宮駅より徒歩4分という通学に便利な立地の同校。2016年に竣工した校舎には24時間自動換気システムが採用され、生徒の机にはパーテーションを設置するなど、感染症対策への取り組みも万全です。中高合わせて約3000名の生徒が在籍する大規模校ですが、200名以上の教員をそろえるなど、生徒一人ひとりに目が行き届く環境が整えられています。

 学習面では「個別最適な学び」をモットーとし、理解不足の生徒にはていねいな指導を行う一方、成績上位者には高度な内容も教え、学習意欲を引き出します。月曜から金曜の始業前と放課後の50分間を、それぞれ「0時限」「7時限」とし、希望制の演習授業や補習を実施。森山先生によると、「0時限は確認や補習が多く、一方の7時限は、標準的な問題を本校の教員が指導する一方で、外部の講師を招いて発展的な演習にも取り組みます。生徒は自分の得意・不得意に合わせて、必要な授業を選んでいます」とのことです。

 さらに、高校では「10時限」まで設け、放課後選択授業や入試対策講座など、生徒自身の希望進路や興味・関心に合わせて学べる選択制講座が多数開講されています。加えて、0時限と1時限の間には、同校伝統の10分間の朝読書も実施され、読解力や思考力を養う機会としています。

 生徒が希望する進路をかなえるための進路指導も充実しています。専任スタッフが常駐する「進路指導センター」では、定期考査や模試などの成績や相談履歴などを、生徒一人ひとりのデータとして記録。進路指導のタイミングごとに卒業生の受験データベースと照らし合わせることで、学習の進め方などの適切なアドバイスを可能にしています。そのほか、生徒自身が企画・立案して行う企業・施設訪問のほか、業界の第一人者によるキャリア教育講演会なども開催されています。

 中学では入学時から「医学クラス」「難関大クラス」「進学クラス」の3コースが設定されています。医学クラスでは、高度な授業を展開するだけではなく、医師に必要な資質を育む体験プログラムが盛り込まれ、帝京大学、北里大学、筑波大学、東京大学などの医学部を訪れて「医師」という職業について実践的な学びを体験します。「高校からの入学生とは別クラス編成です。難関大クラスと医学クラスは学習計画・進度が同じなので、進路変更に応じて進級時にクラス変更が可能」とのことです。

 スポーツ強豪校として知られ、数多くのトップアスリートを輩出してきた同校では、「部活動で培った集中力や忍耐力は、勉強はもちろん、実社会でも大きく生かされる」という考えから、部活動も推奨しています。東京ドーム約14個分の広さを誇る敷地には、室内温水プール、陸上競技場、総合体育館などがそろい、「1クラブにつき1施設」が与えられています。朝・昼・夕と3食を提供するカフェテリアや校内コンビニエンスストアもあるので、放課後学習や部活動に安心して取り組めるのも特徴です。

イメージ写真 運動系28、文化系12のクラブがあり、中学での加入率は約95%。毎月第3土曜日は「自宅学習にいそしむ日」となっていて、部活動は行っていません

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