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学校説明会レポート
攻玉社中学校
2022年7月21日(木)
生徒の潜在能力を引き出し
一本筋の通った「攻玉社男子」を育てる
蘭学者であり、「明治六大教育家」の一人でもある近藤真琴が1863年に創立した私塾「攻玉塾」を起源とする攻玉社中学校・高等学校。その校名は中国の古典『詩経』の「他山の石以て玉を攻くべし」という一文に由来し、生徒同士が切磋琢磨する校風が受け継がれています。校訓「誠意・礼譲・質実剛健」に基づく人間教育を重視する同校は、「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂」の精神を備えた「攻玉社男子」の育成をめざしています。
オンラインで開催された説明会の冒頭、校長の岡田貴之先生は、処理能力が第一に求められてきた従来の社会から、予測不可能な事態が次々に発生し、それへの対応が求められるこれからの社会に変化していく過渡期に身につけるべき力として、「物事の本質を見抜き、あらゆる問題に対応できる能力」「リーダーシップ」「コミュニケーション力」「プレゼンテーションスキル」を挙げました。岡田先生は「生徒の潜在能力を伸ばし、自己実現につなげるのが使命だと考え、本校では『常識を疑い、問いかける授業』を通して生徒の知的好奇心を刺激しています。入学後は小さな失敗や挫折を恐れず、何にでも挑戦し、何か夢中になれるものを見つけてほしいと願っています」とメッセージを送りました。
三つのステージで学習意欲を高め、
自己実現を図る
続いて教頭の髙木基之先生が、教育内容について説明しました。同校では、中高6年間を三つのステージに分けています。まず、中1・2のステージ1では、一般学級5クラス、国際学級1クラスの6クラス編成で、生活習慣・学習習慣を身につけます。髙木先生によると、「中学3年間の学習内容を2年間で学び終えるため、毎日、一定量の家庭学習が課され、授業の進度も速い」とのことですが、ついてこられない生徒が出ないよう、英語・数学・国語では指名制の補習や希望制の講習を行うなどのフォロー体制を整えています。中3・高1のステージ2では、この時期特有の「中だるみ」を防ぐため、選抜学級を1クラス設置し、学年全体の学習意欲を高めていきます。なお、高校では国際学級を設けず、一般生との垣根をなくすことによって一層の切磋琢磨を促します。キャリア教育も重視し、中3での卒業論文、高1でのキャリアガイダンスと進路講演会を通して、将来の職業を見据えた進路選択を考えていきます。そして高2・3のステージ3では、文系・理系に分けて計8クラスの少人数学級を編成します。生徒は徹底的に自分を磨くことで自己実現を図ります。
大学合格実績についても説明がありました。2022年春は東京大学8名を含め、国公立大学・大学校に43名、医学部医学科(私立大学含む)に20名が現役で合格。国公立大学、早慶上理、私立大学の医学部医学科に進学する卒業生は、全体の約54%を占めるそうです。
文武両道を実践する校風も特徴で、ほとんどの生徒がクラブや同好会・愛好会での活動に参加しています
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