受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

明治大学付属中野中学校

2022年9月6日(火)

中高大10か年の一貫教育体制の下
「知・徳・体」をバランス良く鍛える

 東京の東中野駅近くにキャンパスを構える明治大学付属中野中学・高等学校は、3校ある明治大学の付属校のなかで唯一の男子校です。

 説明会の冒頭、あいさつに立った校長の清水孝先生は、校訓「質実剛毅・協同自治」について、「生徒にわかりやすいように、『みんなで仲良く、正直に、真面目に、精一杯努力しよう』と言い換えて、学園の合言葉としています」と語りました。

 同校では、明治大学との連携を密にした中高大10か年の一貫教育体制の下、「知・徳・体」をバランス良く鍛える全人教育を実践しています。まず「知」について、清水先生は「最も重視しているのは基礎学力です。全国から優秀な人材が集まる明治大学に入学した後、困らないようにするためです」と話します。「徳」については、礼儀・礼節を重視しており、「特に、あいさつと時間を守ることについては厳しく指導しています」と言います。「体」に関しては、大学付属校ならではの時間のゆとりを生かして文武両道を奨励しています。学習だけではなく、部活動や委員会活動などにも積極的に参加するよう指導しているのです。清水先生は「仲間と共に、自分の好きなことに一生懸命に取り組んだ経験は、やがて大きな自信となるはずです」と強調しました。

明治大学との連携による
きめ細かいキャリア教育

 続いて、入試広報委員長の佐々木孝彦先生が、教育内容について紹介しました。まず学習面について、佐々木先生は「大学受験を意識しなくてよいので、進学クラスや習熟度別クラスは設けていません。本校では全教科のバランスを重視し、『みんなでゆっくりじっくり学ぶ教育』を実践しています」と話します。

 英語教育にも力を注いでいます。中1・2の英会話の授業は1クラスを2分割して少人数で行い、ネイティブ教員が担当します。また、1対1でのオンライン英会話(中3~高2)やネイティブ教員による英作文添削(中3以上が対象)も導入して、4技能をバランス良く伸ばしていきます。さらに、2021年度からは、すべての生徒にiPadを貸与し、学校のあらゆるシーンで活用しているそうです。

 明治大学と連携したキャリア教育も特徴の一つです。大学の講義を聴講できる「公開授業聴講」、理工学部・農学部のキャンパス見学、全10学部の内容を各学部長が紹介する「明治大学特別進学講座」などがあるほか、高校在学中に簿記などの資格取得が可能な講座なども開講されています。職業体験、進路セミナー、OBガイダンスなど、卒業後の学びや、就きたい職業について生徒が意識する機会も豊富です。

 明治大学への内部推薦の可否は、高校3年間の学業成績のほか、推薦学力テストの結果などで判定され、例年、卒業生の約8割が進学しています。他大学をめざす残りの約2割の生徒にも、個別にしっかり対応しています。なお、国公立大学は明治大学への被推薦権を保持したままの受験も可能とのことです。

 最後に佐々木先生は2023年度入試に触れ、「複数回受験者は第2回の試験得点に一律3点を加える優遇制度が導入されます。もし第1回が残念な結果でもあきらめず、もう1度チャレンジしてください」と結びました。

イメージ写真 人工芝のグラウンド、冷暖房完備の体育館・柔道場・剣道場、温水プールなどの体育施設が充実しています

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