受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

大阪星光学院中学校

2022年8月30日(火)

「世の光であれ」を校訓に
周囲と社会を照らす人を育てる

 カトリック修道会のサレジオ会が1950年に設立した大阪星光学院は、東京大学や京都大学をはじめとする難関大学に毎年多数の合格者を輩出する進学校です。一方で、聖書の一節の「世の光であれ」を校訓に掲げ、人を照らし、周囲を照らし、社会を照らす人物を育てる人間教育を重視する学校としても知られます。

 「世の光」となる人を育てるために大切にしているのが、サレジオ会の基本姿勢である「アッシステンツァ」です。これは「ともにいること」を意味するイタリア語で、渉外広報部副部長の八木健太郎先生は「アッシステンツァは本校の教育の根幹。生徒と教員が一緒に過ごす時間を大事にしているため、担任団は原則6年間の持ち上がり制です。生徒一人ひとりをよく知ることで、体も心も大きく変わる時期をしっかりと支えます」と説明します。

 その実践の場が合宿です。入学後すぐに始まる中1研修館合宿では、中学校舎に隣接する研修館で1週間の共同生活を送ります。「学校生活に慣れ、友だちをつくり、学習習慣を確立させる大切な機会。中学生活をスムーズにスタートさせるための合宿です」と八木先生。実際の合宿の様子を動画で紹介しながら説明を続けます。校内の研修館のほかにも和歌山県みなべ町の南部学舎と長野県信濃町の黒姫星光山荘を備え、特別授業や登山、スキーを経験する合宿、勉強に集中する勉強合宿などが計画されています。中学3年間だけで多い生徒は50泊以上の合宿に参加するそうです。

 クラブ活動や学校行事も活発に行われています。中学生の7割が運動部に所属し、文化系のクラブも充実。学年を超えたつながりのなかで成長する場になっています。

きめ細かく多彩な学習指導を徹底
遅れがちな生徒も引き上げる

 学習面では、「繊細かつ骨太な学習指導」をテーマに、きめ細かいサポートを徹底しています。中学では日々の学習習慣と基礎学力を身につけるため、定期テストのほか、小テストを計画的に実施しています。小テストでは合格点に達するまで何度も追試を行い、指名制の補習や勉強合宿などでフォローしています。

 「遅れがちな生徒も引き上げるので、勉強についていけなくなる心配は不要です。英語や数学は授業時間数が多いため進度は速いですが、1回の授業が速く進むわけではないので、無理なく先取りができます」とのこと。職員室前の質問コーナーなど、いつでも気軽に質問・相談できる環境も整っています。

 英語教育では週1回のネイティブ教員による授業や海外語学研修が特徴的で、理科系教育では国際学術系オリンピックへの出場や科学研究施設を訪問するサイエンスツアーなど、授業以外の取り組みにも力を入れています。

 また、卒業生を招いて毎週土曜に実施する特別授業「ほしゼミ土曜講座」や、高1生全員が参加する「京大キャンパスツアー」など、キャリア教育も幅広く展開しています。八木先生は最後に「大阪星光学院はいろいろな子がいて、いろいろな体験ができ、一生のつながりができる楽しい学校です」と参加者に語り掛け、この日の説明会を締めくくりました。

イメージ写真

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