受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

中央大学附属横浜中学校

2022年9月21日(水)

附属校のメリットを生かしながら、大学受験向けのカリキュラムでしっかり学ぶ

 中央大学附属横浜中学校・高等学校の前身は横浜山手女子中学校・高等学校です。2010年10月に中央大学の附属校となり、共学化や港北ニュータウンへのキャンパス移転など大規模な学校改革を進めてきました。同校では校訓である「謝恩礼節」「自立実践」を軸に、感謝の心や思いやりを忘れず、主体的に考えて行動しながら学ぶことを大切にしています。中央大学が掲げる実学の伝統を継承する一方、家庭的な校風のなかで知性を高めて豊かな徳性を養い、心身ともに健全で、自立した人間の育成をめざしています。

 この日の説明会はオンラインで開催され、広報部長の寺戸哲也先生はまず、中央大学の附属校としての魅力を紹介しました。卒業生の7~8割が中央大学に進学する同校では、内部推薦入学制度が充実しており、設置されている8学部(法・経済・商・文・理工・総合政策・国際経営・国際情報)すべてに推薦で入学できます。他大学併願制度もあり、国公立大学・私立大学ともに、医学部など中央大学に設置されていない学部・学科を受験する場合は、内部推薦権を保持したまま併願受験が可能です。なお、他大学併願制度を利用する場合も、学内推薦順位が不利になることはありません。学部の希望は第10位まで申請できるため、文科系学部を志望する生徒のほとんどが、いずれかの志望学部に進学できます。一方、理系学部の志望者は理工学部と国際情報学部のいずれかを選択することになるため、多くが他大学も併願します。寺戸先生は「入学後にミスマッチが起こらないよう、内部推薦入学制度についてよくご理解いただければと思います。内部推薦枠は十分にありますが、希望の学部・学科に入学したい場合は、高校3年間、学内の一定の順位をキープしておく必要があります」と話しました。

 また、内部推薦以外でも、中央大学とはさまざまなかたちで連携・交流を図っています。中央大学の学部学科ガイダンスや、学年単位での大学訪問があるほか、大学の教員による文学部公開講座なども実施。生徒一人ひとりに自分の将来を強く意識させ、学問に対する興味・関心を引き出すのが狙いです。また、附属4校が合同で行う英語のレシテーション・スピーチコンテストなどを通して専門性を磨くとともに、学力のレベルアップを図っています。

 同校では、生徒全員が大学入試に対応したカリキュラムで学びます。中学では、英語・数学・国語は公立中学校の約1.5倍の授業時間数を確保したうえで、基礎学力をしっかりと身につけます。中2までに中学校課程の学習範囲を学び終える先取り授業を行っているため、高1では高校からの入学生とは別のカリキュラムで学習を進めます。高2は学力を均等にしたクラス編成の下、文系と理系に分かれます。そして、高3では中央大学への内部進学希望者と、他大学の志望者とに分けてクラスが編成され、より具体的な目標を定めたうえで一般選抜にも対応できる実戦力を高めていきます。

 部活動も、「自立実践」をモットーに生徒主体の活動が尊重され、「活動は午後5時30分まで、午後6時に完全下校」というルールの下、約9割の生徒が加入・活動しています。

 国際理解教育にも力を注いでいます。コロナ禍で現在は中止されていますが、中2では希望者を対象としたニュージーランド海外研修があり、高2の研修旅行は、全員でシンガポールとマレーシアを訪れ、現地の大学生と交流を図りながら幅広い視野を培います。

 寺戸先生は「本校の生徒は気持ちに余裕があり、文武両道を実践してめりはりのある学校生活を送っています。受験生の皆さんも最適な進路選択をして、長い人生を有意義なものにしてください」と結びました。

イメージ写真 キャンパスは横浜市営地下鉄「センター北」駅より徒歩7分。開放的なガラス張りの職員室の前はラーニングストリートと呼ばれ、質問しやすい雰囲気の空間が広がっています

www.yokohama-js.chuo-u.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ