受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

洛星中学校

2022年9月2日(金)

「合格できる大学」ではなく
「行きたい大学」への進学を後押し

 洛星中学校・高等学校は、キリスト教カトリック精神に基づく全人教育を目標に掲げて教育を行う、中高一貫の男子進学校です。同校の校風について、副校長の藤原義久先生は、卒業生のことばを引用して「自由でカラフル」と表現。「あらゆるタイプの生徒が在籍し、認め合いながら友人関係を形成しています。生徒同士の距離がとても近いため、一生続く人間関係を築けます」と説明しました。

 同校では、「生徒が希望する大学への進学を実現する」ことを目標に、ふだんの授業はもちろん、補習や講習もきめ細かく行っています。高2からは、生徒の希望に基づいた講座形式の授業も実施。「学校の勉強に一生懸命に取り組めば、東大・京大・医学部に合格できる実力が十分につきます」と、藤原先生は力強く話しました。

 進路指導では、「合格できる大学」を探すのではなく、生徒が能力や適性に応じて「行きたい大学」を受験することを最優先にしています。その時点の学力では合格は難しくても、「受験するかどうかは生徒自身で決めてもらう」のが洛星のモットー。浪人しても希望の大学へ行きたいという強い意志を持つ生徒を、同校は全力でサポートしています。

文化祭は生徒主体で実施
出し物の多さに教員も驚くほど

 カトリックの学校ということもあり、さまざまな宗教教育の機会を設けているのも、同校の特徴です。そのうちの宗教講演会と人権講演会では、外部から講師を招き、人間や社会の問題など、さまざまな話を聞いて、答えのない問いについて深く考えます。また、毎年生徒が楽しみにしているのが「クリスマス・タブロー」という行事です。これは聖書の場面を劇にして発表するもので、中1は全員が参加。聖歌隊として歌を歌ったり、劇のキャストとなったり、舞台装置を作ったりと、複数の役割に分かれて、互いに協力しながら、美しく荘厳な劇をつくり上げていきます。中2からは自由参加となりますが、多くの生徒が自主的に参加しているそうです。

 そのほかの行事も、学校全体で大いに盛り上がります。文化祭は3日間にわたって行われますが、クラス合唱のほかにどのような出し物をするかは、生徒の自由。公演・展示・模擬店など、あまりの出し物の多さに、「教員もすべての出し物を把握できないほどです」と藤原先生は笑います。生徒主体の行事を通して、チームワーク・判断力・創造力・忍耐力を6年かけて養っていきます。

 クラブ活動も活発です。定番のクラブだけではなく、個性的な同好会が数多くあります。生徒が伸び伸びと成長できるように、勉強・クラブ・行事のすべてで手を抜かないという、学校の思いが伝わる説明会でした。

イメージ写真

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