受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

須磨学園中学校・夙川中学校

2022年9月3日(土)

自己実現をめざす教育を展開
現役で難関大学・医学部へ

 2022年に創立100周年を迎えた学校法人須磨学園。同法人が運営する須磨学園高等学校・中学校と夙川中学校・高等学校はいずれも神戸市内に立地し、共通の教育プログラムを持つ中高一貫校です。

 両校の合同開催となったこの日の説明会では、理事長の泰子先生による須磨学園の概要説明から始まりました。学びのテーマに「to be myself,…なりたい自分になる。そして…」を掲げる同校では、生徒一人ひとりの自己実現をめざす教育を行っています。「与えられる学びではなく、主体的な学びと実践的な学びがテーマ。自分の頭で考え、判断し、行動できる力を育てています」と話します。

 その中心には「須磨スタンダードプログラム」と称した教育プログラムがあります。セルフマネジメントの実践やICT教育、異文化交流など全8項目から成り、新しい大学入試制度にも対応しています。入試で求められる主体性、協働性、そして多様性を尊重する精神が身につく工夫を凝らしています。なお、このプログラムは夙川でも導入されているため、どちらの学校に進学しても同じように学ぶことができます。

 次に、詳しいデータとともに大学合格実績が示されました。2022年度も合格実績は好調で、東大2名、京大17名、神戸大25名など、国公立大学に237名が合格しました。なかでも国公立大学医学部医学科には30名が合格しましたが、そのうちの11名が総合型選抜での合格とあって、「大学入試改革で増えた推薦入試への対応も万全です。一般入試でも推薦入試でも学校だけで医学部に挑戦できる体制を整えています」と話しました。

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夙川では少人数教育を徹底
手厚い指導で個性と得意を伸ばす

 後半では、中高一貫の高1学年部長の岡田大樹先生が登壇し、須磨学園の学習面の特徴と研修旅行について紹介しました。学習面の2本柱は、授業と講座です。授業は質を重視し、毎回確認テストを実施。その日のうちに理解できるシステムを確立しています。一方、放課後にはさまざまな講座が開催されています。中学生対象のものは、英語・数学・国語がそれぞれのレベル別に3段階あり、高校生になるとさらに講座の種類が増えます。また、中学・高校とも放課後に「9時学」と称した自習室の開放があり、夜9時まで学校に残って学習できます。

 国内外への研修旅行が多いのも須磨学園の特徴の一つです。コロナ禍で中断していた海外研修旅行も、今年度から再開しました。「海外研修は本物に触れることが目的です。現地校との交流や大学訪問、企業訪問などを通じて生徒は多くを学びます」と、岡田先生は写真を交えながら研修の様子を伝えました。

 続いて、先生が夙川中学校の概要を説明。学びのテーマを「Learning for tomorrow 〜明日への学び〜」と定める同校では、須磨学園と同じ教育プログラムを実践しつつ、1クラス25名の少人数制教育を徹底。手厚い指導で一人ひとりの個性と得意を伸ばしていることを強調しました。

 最後に、入試対策部部長の乾真大先生が両校の2023年度入試での変更点や注意点について詳しく説明し、説明会は終了しました。

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