受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

明星中学校

2022年11月16日(水)

中高一貫のプログラムと“手塩にかける”教育で、希望の進路を実現

 東京都府中市にある明星中学校・高等学校は、1923年に創設された明星実務学校を起源とする歴史ある中高一貫校です。「和の精神のもと、世界に貢献する人を育成する」という建学の精神を掲げ、伝統を受け継ぎながら時代の流れに沿った学校改革に取り組んでいます。

 この日のオンライン説明会であいさつに立った校長の福本眞也先生は、「本校の教員は、生徒一人ひとりを手塩にかけ、大切に育てています。これこそが明星の教育の特徴であり、強みです」と述べました。続けて、7年前から進めてきた教育改革と、2021年度から新たに導入した「中高一貫コース」に触れ、「先の見えない21世紀の社会のなかで、生徒たちには、DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)、SDGs(持続可能な開発目標)などを学んでいってほしいと考えています。本校の中高一貫コースのプログラムは、お子さんの成長に寄与するものであると自負しています」と語りました。

 次に、校長補佐兼入学広報室長の藤井泉浩先生から、学校概要と教育内容について説明がありました。中高の在籍者数は約1600名で、7万1564 ㎡の緑豊かなキャンパスには幼稚園生から高校生までが集い、伸び伸びとした学校生活を送っています。施設案内の動画では、1200人を収容できる児玉九十記念講堂、年間を通じて利用可能な屋内プール、スタードーム(天体観測ドーム)、木のぬくもりが感じられる図書館などが映し出されました。充実した施設を活用して、部活動も盛んに行われているそうです。

 主な学校行事も紹介されました。体育祭は中学と高校とで別々に開催されますが、文化祭は中高合同です。中3の海外語学留学プログラムではフィリピン・セブ島に約1か月滞在し、英語力を高めるとともに異文化に触れます。ほかにも、ボストン・リーダーシッププログラム(高1MGSクラス希望者)、ニュージーランド、ベトナム、台湾から行き先を選べる研修旅行(高2)など、多彩な国際教育プログラムがあります。現在、海外への渡航は休止していますが、2023年度からの再開をめざして準備を進めているとのことです。藤井先生は「2022年春の卒業生のうち、3名が東京外国語大学に合格しました。国際教育プログラムでの経験が、このような結果につながったのだと思います」とも話しました。

 2023年に創立100周年を迎える同校では、次の100年を見据え、「自分の未来をデザインし共創していける人の育成」をめざしています。創立以来、授業や行事などの始まりと終わりに精神を集中する「凝念(ぎょうねん)」を取り入れるなど、「心の教育」を重視してきましたが、現在はSDGs推進校ならではの探究学習やAIロボットの製作など、本物に触れるさまざまな「体験教育」にも取り組んでいます。

 試験や点数で測れる「見える学力」と、思考力・判断力・プレゼンテーション力などの「見えない学力」の両方を養成して、希望の進路を実現する進路指導を行っていることも同校の特徴です。2022年春は国公立大に31名、早慶上理ICUに28名、GMARCHに132名の合格者を輩出しました。飛躍的に進学実績を伸ばす一方で、系列の明星大学などへの推薦入試制度も整っています。

 今年度で2期目となる中高一貫コースは、難関大学合格に挑む「特別選抜クラス」と、多様な学びで自己実現に挑む「総合クラス」とで編成され、高校から入学する生徒とは別クラスで学びます。「特別選抜クラス」では英語と数学の時間数を増やし、ネイティブ教員と日本人教員によるチームティーチングで問題解決型の学習を行う「グローバルコンピテンスプログラム(GCP)」の授業を通して、グローバルマインドを育てています。

 2023年度は、総合クラス入試・特別選抜クラス入試とも2月1日午前・午後、2日午前・午後、3日午後、4日午後の計6回実施されます。詳細は学校ホームページをご確認ください。

イメージ写真 2023年は創立100周年。伝統の体験教育を多彩なSDGs体験プログラムへと進化させ、「見える学力」と「見えない学力」を育み、6年一貫教育で「なりたい自分」を実現します

www.meisei.ac.jp/hs/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ