受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

流通経済大学付属柏中学校

2022年11月14日(月)

2023年4月、「世界に雄飛する人材」を育成する中高一貫校が開校

 千葉県柏市に流通経済大学付属柏高等学校が創設されたのは1985年のことです。2023年度より、高校と同じ敷地内に中学校を併設し、中高一貫教育をスタートさせます。

 オンライン説明会で入試広報部長の小山田伸敬先生は、「流通経済大学は、世界と日本を物流でつなぐグローバル企業の日本通運(NX)の出捐により設立されました。本校はNXの『社会に貢献し、豊かな未来を創る』という企業理念と、流通経済大学の『世界に雄飛する社会有為な人材の育成』という教育理念をバックボーンに、独自の学びを実践していきます」と述べました。

 次に、同校が掲げる「未来創造教育」の3本柱について説明がありました。一つ目の「グローバルコミュニケーション教育」では、ネイティブ教員による英語の授業を毎日受けながら、外部講師による実学×未来プログラム「シリーズ『世界と日本文化』」で視野を広げます。新設される図書・メディア棟「RYUKEI LINKS」には、ネイティブ教員が常駐する「Englishラウンジ」や大画面の映像で世界と交流する「バーチャル留学ルーム」が設置されます。2泊3日の生活体験「ALLイングリッシュ・キャンプ」も行い、全員が英検®準2級以上を取得することを目標に、実用的な英語力を磨いていきます。

 また、二つ目の「ICT共創教育」を推進するため、校内全域に高速Wi-Fi環境を整備し、最先端のICT設備を有する「LINKSルーム」を設置しました。生徒はタブレット端末を活用しながら仲間と協働し、STEAM学習「SDGs探究グループ学習」にも取り組みます。

 三つ目の「流経リーダーシップ教育」とは、地域との交流行事をはじめ、さまざまな体験を通してリーダーシップを育むものです。小山田先生は「NXや流通経済大学との連携・サポートによって特別な体験・学びの場を創出し、一つのチームとして充実した中高一貫教育を行う体制を整えています」と、同校ならではのメリットを強調しました。

 中高6年間を2年ごとに区切り、基礎力養成期(中1・2)は通常クラスで、実力養成期(中3・高1)は習熟度別クラスで学ぶとのことです。完成期(高2・3)は希望する進路に応じて理系・文系に分かれ、実戦力を高めます。小山田先生は「先取り学習も行いますが、中3の2学期ごろまではじっくりと時間をかけて、さまざまな角度から中学の内容を学習し、しっかりと基礎を固めていく方針です」と語りました。なお、中学から入学する生徒は高校からの入学生とは合流せず、6年間を通して中高一貫生のみのクラスが編成されます。

 学校生活についても紹介がありました。始業前には朝読書の時間を設け、放課後には検定試験対策や第二外国語(中国語・ドイツ語・フランス語)の学習ができるさまざまな講座を開講するとのことです。希望者には午後6時30分まで利用できる放課後学習センター(有料)も設置します。部活動が活発で、高校にはすばらしい実績を挙げているクラブもいくつかありますが、中学の活動日は週3回を基本としているため、学習との両立も十分に可能です。各学期に1回行われる校外学習では、本物に触れることを重視し、古典芸能の鑑賞や美術館・博物館の見学などを行います。中3の2学期に実施される修学旅行ではシンガポール・マレーシアを訪れ、現地の国立大学・中学校との交流や、日本企業の海外支社の見学などを予定しているそうです。高2ではクラス単位での修学旅行も実施されます。これは、各クラスの修学旅行委員を中心に行き先を決めるなど、生徒が主体となって企画するものです。国際交流にも力を注ぎ、希望者を対象にフランス・リヨンのオンブローザ校との短期交換留学や、ニュージーランド語学研修も行われています。小山田先生は「中高6年間で伸び伸びと学べる充実した環境が本校の強みです。新校舎で、本校の歴史をつくっていってください」と結びました。

 2023年度入試は12月1日午前の第一志望入試を皮切りに、計5回実施されます。1月26日午前の第2回入試(算数・国語・理科・社会の4科)と1月26日午後の第3回入試(算数・国語の2科)の会場は流通経済大学新松戸キャンパスとなりますが、そのほかの入試は流通経済大学付属柏高校で行われます。詳細は募集要項をご覧ください。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 東武アーバンパークライン(野田線)「江戸川台」駅、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅からスクールバスを運行。2023年4月の開校に向けて、8万2000㎡の広大な校地に中学校舎と図書・メディア棟を建設中です

www.ryukei.ed.jp/junior/ 別ウィンドウが開きます。

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