受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

渋谷教育学園渋谷中学校

2023年5月15日(月)

人生の基盤を形成する中高時代
だからこそ必要な「自調自考」の精神

 渋谷教育学園渋谷中学高等学校は、国内の難関大学だけではなく、海外の名門大学にも多数の進学者を輩出している、首都圏有数の共学の進学校です。

 説明会の冒頭で学園長の田村哲夫先生は「自調自考の力を伸ばす」「国際人としての資質を養う」「高い倫理感を育てる」という三つの教育目標に触れ、「その根幹である自調自考には、『自分で調べて自分で考える』という意味と、『自分を調べて自分を考える』という二つの重要な意味があります」と述べました。開校以来、6学年で毎年各5回、「校長講話」(2022年度からは「学園長講話」)を続けている田村先生は、政治経済・科学・文化・スポーツなどさまざまな分野の社会問題を取り上げ、生徒たちに問いを投げ掛けています。田村先生は「生徒たちには『人間一人ひとりに異なる価値があり、自分にもそれがある』ということに気づき、自信を持ってほしいと考えています。中高6年間で人間が生きる意味を理解することは、今後の人生を考えるうえで大いに役立ちます」と語りました。

 今回の説明会は4年ぶりに対面で行われ、施設・教室見学では授業の様子も見ることができました。「学校は教員が生徒に教える場ですが、自己理解・忍耐心・創造力・好奇心などの非認知能力は教えられません。仲間との学校生活を通して自分で習得するしかないからです。本日は充実した学校生活を送る生徒たちの姿を目で確かめてください」と結びました。

学習計画図「シラバス」を活用し
6年間で自己実現をめざす

 次に、校長の高際伊都子先生からは教育内容に関する説明がありました。同校では、6年間を2年ごとの3ブロックに分け、シラバス(学習計画図)を活用し、それぞれの成長段階に合わせたカリキュラムに沿って中高一貫教育を行っています。高際先生は「最初の2年間で中学校の学習範囲をほぼ網羅します。この時期に最も重視しているのは、人間関係を築く、時間を管理するなど“調整力”の育成です。中3からは高校内容に入りますが、質問しやすい環境を整えるために少人数での授業を行っています。高2時点で生徒が目標とする進学先は、国公立大学が7割、私立大学が2割、海外大学が1割ですが、海外大学志望者のほとんどは国内大学も併願します」と話しました。

 同校が6年間にわたり注力しているのが言語運用能力の育成です。国語では「表現」の時間を週2回設け、スピーチ、ディベート、エッセイの手法を学びます。高際先生は「あらゆる教科の基盤となるのが言語運用能力です。帰国生以外の生徒は国語の授業で、帰国生は英語の授業で、それぞれ独自カリキュラムによる言語運用能力を高めていきます。また、中3では国語の言語運用能力が高く、英語学習への意欲が高い生徒を対象に、よりハイレベルな英語を学べるコースも設置しています」と述べました。

 最後に、2024年度入試に関する説明がありました。帰国生の応募資格は「試験日までに海外在留2年以上、帰国後2年以内として認められる条件の者」となっています。

イメージ写真 都市工学の先端技術を駆使して建てられた、地上9階・地下1階建ての校舎。川崎市多摩区宿河原に、野球・サッカー・テニスなどができる専用グラウンドもあります

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