受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東洋英和女学院中学部

2023年5月30日(火)

キリスト教を土台とした「敬神奉仕」の教育で、他者のために行動できる人物に

 1884年にカナダ・メソジスト教会の女性宣教師マーサ・J・カートメルが日本における女子教育の推進をめざして開校させた東洋英和女学院は、現在では幼稚園から大学・大学院までを擁する総合学園です。創立以来、一貫してプロテスタントの精神を根幹とする人間教育を実践しています。

 この日の説明会は、卒業生の学院オルガニスト・三原麻里さんによる、荘厳なパイプオルガン演奏から始まりました。冒頭であいさつに立った中学部長の石澤友康先生は、建学の精神を表す学院標語「敬神奉仕」について、「この『敬神』とは『あなたの神である主を愛しなさい』という教えで、『奉仕』とは、『隣人を自分のように愛しなさい』という教えを表しています。本校での6年間で、他者のために、なすべきことをみずから考え、行動できる人物に育て、卒業させたいと思っています」と話しました。

 次に、入試広報主任の飯川厚先生が、中1に対して行ったアンケートの結果報告を交えながら、教育の特色を紹介しました。同校はキリスト教の精神の下、「国際性を養う」「タラント(才能・賜物)に気づく」「感性・教養を磨く」の3点を重視した教育活動を展開しています。「なかでも日々の礼拝を大切にしています。生徒たちは心を落ち着かせて神様と向き合い、自分や他者のかけがえのないタラントに気づきます」とのことです。

 「世界で通用する英語能力の育成」を目標に掲げる英語教育では、コミュニケーションツールとして英語を使いこなしながら、国際人として正しく振る舞い、世界の向上に貢献するための「真の教養」を身につけます。授業は、中1ではクラスを半分にした少人数制で行い、中3からは進度に差をつけたグレード別となります。教材は、地域や学校生活などの身近な事柄を題材としたオリジナルテキストを使用し、英語への苦手意識をなくすよう工夫しているそうです。また、海外留学支援室を設け、専門員による留学に関するアドバイスも行っています。希望者は、長期休暇中のカナダ研修やオーストラリア研修のほか、2~3か月の短期留学が可能で、留学中に取得した単位を同校の高等部の単位に置き換えられる海外認定留学制度もあります。留学にあたっては、スケジュールや書類を英文で作成しなければなりませんが、そのサポートなども海外留学支援室で行っています。こうした取り組みの成果はGTEC®受験結果にも表れており、2022年度の高1の平均は924.9点(全国平均は731点)と高いスコアを示しています。

 教科学習の環境も充実しています。数学の授業は20人程度の少人数制で行い、小テストは合格するまで何度もチャレンジさせます。理科では年間50以上の実験を行うため、1人1台の実体顕微鏡を完備しています。また、成績の思わしくない中1・2の生徒に対しては、放課後に指名制補習を行い、卒業生のチューターが個別に指導します。さらに、ノートパソコンを活用したICT教育も各科目で推進し、専門の職員が常駐するICT支援室を設けて機器のトラブルや相談にも対応しています。

 「敬神奉仕」の精神を体現する奉仕活動も、創立時から続く大切な取り組みです。中1では、ギリシャ語で「仕える」を意味する「ディアコニア」という活動があります。ここでは、年7~8回、車いすや点字体験などを通して奉仕に必要な知識と技術を身につけ、助けを必要としている人の立場に立って、共に生きることを学びます。また、アジアの国々について生徒が調査・学習するTEAM(Toyo Eiwa Activities for Myanmar)や、「1杯のコーヒーから始めるSDGs」をスローガンに、遠く離れたコーヒー農園の人々とつながり、コーヒーを通じてSDGsの達成をめざす「コーヒープロジェクト」などもあり、生徒が主体的に学ぶ機会となっています。

 飯川先生は「生徒は、さまざまな体験や仲間との触れ合いを通して多様性を尊重することの大切さを学んでいきます。本校には互いを認め合い、何をしても否定されない雰囲気があります。友人と共に安心できる環境のなか、自分の『賜物』と『使命』を探してください」と結びました。

イメージ写真 キャンパスは六本木という利便性の高い都心にあります。近隣には大規模な図書館や各国の大使館などがある、閑静な環境です

www.toyoeiwa.ac.jp/chu-ko/ 別ウィンドウが開きます。

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