受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

香蘭女学校中等科

2023年6月2日(金)

神様から与えられた賜物(たまもの)を生かす道を探る「有為な女性」に育てる

 1888年に英国国教会の宣教師エドワード・ビカステス主教によって創立された香蘭女学校は、キリスト教の教えに基づく女子教育を行うミッションスクールです。東急線「旗の台」駅から徒歩4分の閑静な住宅街にあるキャンパスには、小川や池を配した緑豊かな築山があり、四季折々の花を見ることができます。

 説明会の冒頭、教頭の船越日出映先生は「豊かな緑とそこで育まれる生き物は、理科の授業で観察だけでなく、生徒たちの情操を大いに深めてくれます」と述べてから、同校の教育について説明しました。開校以来、聖書に基づく人間教育を実践し、「Come in to Learn, Go out to Serve.(来たりて学べ、出でて仕えよ)」というアドミッションポリシーを掲げています。その意味について船越先生は「人は誰もが、生まれてきた意味を持っています。本校で過ごす6年間には、それらに気づく機会が豊富にあります。他者の幸せが実現できたときに、自分の幸せを感じる人になってもらいたいと願っています」と語り、選ばれた高3生が新入生の学校生活に寄り添う「BIG SISTER制度」や、日本の伝統文化に触れる情操教育など、豊かな教養と高い品性を身につける取り組みについても語りました。

 論理力・表現力・創造力を備えた「有為な女性」の育成をめざす同校の教育プログラムは、「Experience×Education(体験×教養)」「Diversity×Empathy(多様性×共感力)」「Life Design×Talent(ライフデザイン×賜物)」の3本柱で構成されています。入試広報室長の桜井千枝先生は、定評のある英語教育を例に、「Experience×Education」を紹介しました。

 中学の英語は週6コマ設定されています。週3回の「英語Full」では、検定教科書を使った音読トレーニングや問題演習で基礎を固めていきます。一方、週3回の「英語Half」ではクラスを2分割し、ネイティブ教員が単独で、またはネイティブ教員と日本人教員とのチームティーチングで指導します。「生徒たちは1年間で5名以上の教師から英語を学ぶため、さまざまなアプローチを経験しながら、4技能をバランスよく習得できます」とのことです。

 国際交流・語学研修プログラムも充実していて、現地校と提携してのカナダ・プリンスエドワード島への留学は、短期・中期・長期のいずれかの期間を選択できます。さらに今年度は、夏休み期間に実施される2週間の英国語学研修が再開され、立教英国学院への留学も引き続き行われる予定です。

 「Diversity×Empathy」としては、毎日の礼拝や宗教行事、「ヒルダ祭」と呼ばれる文化祭、運動会、バザーといった学校行事が挙げられます。「行事をやりとげる過程においては多少のトラブルも起こりますが、教師は見守り役に徹し、生徒主体で行わせています。上級生がアドバイスすることも多く、生徒たちはお互いを理解し、自分の役割を考えながら行動できるように成長していきます」と話します。

 神様から授かった「賜物」を生かす道を探るのが、「Life Design×Talent」です。中2から始まる「SEED(Self-Enrichment EDucation)」は、SDGsのコンテストやヒルダ祭での発表などを通して自分たちにできることは何かを考え、発信していく探究プログラムです。高校では課題研究や論文作成を行い、進路選択に結びつけていきます。同校はキリスト教のプロテスタント系の「日本聖公会」に属することから、関係校となる立教大学、聖路加国際大学との高大連携プログラムが整っており、両大学への推薦入学制度もあります。立教大学へは1学年の約6割に相当する97名が進学可能で、「高等科3年間の評定平均値が3.5以上」「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB1レベル(英検®2級相当)の英語力」などが出願資格となっています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 1人につき1台のタブレット端末を所有し、Wi-Fi環境は校内全域をカバーしています。学校生活のあらゆる場面でICTが活用できます

www.koran.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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