受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

広尾学園小石川中学校

2023年6月19日(月)

広尾学園との連携を基盤に、多彩なキャリア教育プログラムで進路実現をサポート

 広尾学園小石川中学校・高等学校は2021年4月、前身の村田女子高等学校から校名を変更し、男女共学の中高一貫校として新たなスタートを切りました。「自律と共生」という理念の下、連携校である広尾学園と同等・同質の教育をめざして学校改革を推進しています。

 説明会に登壇した教頭の遠藤賢先生は、「問題解決能力とコミュニケーション能力の養成」「グローバルな視野と高度な英語力の習得」「デジタルネイティブ世代としての最先端ICTスキルの獲得」という三つのビジョンを挙げ、「日々の学習や部活動、行事などを通してこれからの社会で活躍できる力を培うとともに、ICT環境を整備して1人1台のノートパソコンを学校生活のなかで積極的に活用させています」と述べました。オーストラリアでの3週間の海外短期留学も昨年度から開始され、今年度は中3と高1を対象に希望者選抜制で実施する予定とのことです。

 続いて、同校の二つのコースについて説明がありました。「本科コース」は、幅広い学びで視野を広げ、学習習慣を確立して難関大学や医学部への進学をめざすコースです。もう一つの「インターナショナルコース」では、英語力を生かした海外大学進学も含めた多様な進路希望に対応します。インターナショナルコースのクラスは、帰国生など高い英語力を持つアドバンストグループ(AG)の生徒と、入学後に語学力を身につけていくスタンダードグループ(SG)の生徒が混在する形で編成され、外国人教員と日本人教員とのダブル担任制を採用しています。遠藤先生は「本校には19名の外国人教員が在籍しており、授業はディスカッションやプレゼンテーションを多用した欧米スタイルで行っています」と説明しました。AGでは、一部の科目を除いて専門分野を持った外国人教員が教科指導を担当します。一方のSGでも、ホームルームのほか、英語、美術、技術・家庭科の授業が英語で行われるため、生徒たちの英語力は急速に伸びていくそうです。遠藤先生は「AGとSGは、学年が上がるタイミングで条件に応じて移動でき、高校進学時には本科とインターナショナルコースとの変更も可能です。高校からはインターナショナルコースがAGに一本化されるため、SGの生徒はAGまたは本科を選んで進学します」と話しました。

 次に、広報部統括部長の矢野将嗣先生が、学園での生活について詳しく説明しました。学習指導に関しては、朝礼前の10分間を「0限」として小テストなどに利用していることや、夏期講習では、学年の枠を超えた無学年制のものを含めて120以上もの講座を開講していることが紹介されました。大学入試の過去問題を学年に合わせて改題し、中1から定期試験に組み込んでいることも特徴の一つです。

 力を入れているキャリア教育のうち、最大のプログラムは、広尾学園と合同で開催する「広学スーパーアカデミア」です。矢野先生は「多様な分野の第一線で活躍する20名以上の専門家を招いて行う講義で、生徒たちが興味を持ったものを選択して受講します。本校が重視している“本物に触れる体験”ができる貴重な機会となっています」と強調します。また、東洋学の専門図書館「東洋文庫」や、歴史ある男子学生寮「和敬塾」など、近隣にある機関と連携した取り組みも豊富です。「昨年は、東京藝術大学との連携によるアート体験のワークショップや、東京都立産業技術高等専門学校との連携によるロボットプログラミングの講習を実施し、ふだんの授業とは違った生徒たちの姿を見ることができました。今後も、中学の早い段階から将来の夢を見つけていけるような魅力的なプログラムを増やしていく予定です」と矢野先生は述べました。さらに、広尾学園の卒業生の協力を得て開催される「海外大学説明会」にも触れ、「このように広尾学園の進路実績を共有できることは、大きな強みであると考えています。本校には、大学進学の指導を長く務めた教員が集まっていますので、その経験と実績をもとに進路指導に当たっていきたいと思います」と力強く語りました。

イメージ写真 文京区の落ち着いた環境のなかにある地上4階・地下1階建ての校舎。中庭に増築中の地上4階地下2階建ての新校舎は、2024年12月に完成予定です 

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