受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

森村学園中等部

2023年6月26日(月)

変化する時代に必要な力を育てる「イノベーションマインドプロジェクト」を展開

 森村学園は、幕末から明治・大正期にかけて日米貿易の先駆者として活躍した実業家・森村市左衛門によって、1910年に創設されました。緑豊かなキャンパスに幼稚園から高等部までがある同校は、「独立自営」を建学の精神に掲げ、みずから挑戦・活躍・貢献できる人材の育成をめざしています。

 この日の説明会であいさつに立った校長のブレット・マックスウェル先生は、「かつては子どもたちに『あなたは何を知っていますか』と問いかけていましたが、現在の教育では『あなたは何ができますか』という問いの重要性が増しています」と語りました。こうした変化に対応するために、同校では昨年度から「イノベーションマインドプロジェクト」をスタートさせています。マックスウェル先生は、その3本柱として「アカデミックマインド」「グローバルマインド」「テクノロジーマインド」を挙げ、「このプロジェクトを通して、認知スキルはもちろん、非認知スキルも高めます。ですから、生徒たちは潜在能力を存分に発揮して、自分の理想の姿に近づくことができるのです」と強調しました。

 次に、入試広報部長の浅沼藍先生から、「イノベーションマインドプロジェクト」の具体的な内容について説明がありました。浅沼先生が特に時間を割いて伝えたのが、「アカデミックマインド」の主要な取り組みの一つである「言語技術教育」です。これは、欧米の母語教育を取り入れ、国際標準の言語力と思考力を培う同校の特徴的なプログラムです。中等部では3年間、週2時間の連続授業のなかで、生徒たちは議論と対話を中心としたさまざまな課題に取り組みます。この授業で身につけた力は、文系・理系を問わず、さまざまな教科学習・教育活動の土台となり、中3での自由課題研究やプレゼンテーションにも生かされているそうです。

 「グローバルマインド」の中心となる外国語(英語)教育では、2年ごとの三つのステージで、段階的に発展させながら4技能の習得をめざします。第1段階の中1・2では、英語を基礎から学ぶ「通常ルート」と、入学時に英検®準2級以上の英語力を持つ生徒を対象にした「EEルート」に分けて指導する「ルート別授業」を設定しています。また、「国際交流・多言語教育センター」では、校内で世界の多様性に触れる「多文化月間」を設けるとともに、放課後に自由に参加する「多言語・多文化講座」を開講しているほか、オンラインでアメリカの高校の授業を受け、卒業時に日米二つの卒業証書を授与される「US Dual Diploma Program(USDDP)」も導入しています。浅沼先生は、「昨年末、本校のUSDDP初となる6名の修了生が誕生し、そのうち2名はいずれも海外大学に進学しました。今後は、指定校推薦枠を設けることを含めた海外大学との連携も推進していきますので、海外大学進学が当たり前の選択肢になっていくと考えています」と話します。

 「テクノロジーマインド」を身につけるために、最先端のICT環境を整えているのも特徴で、生徒たちは1人1台のタブレットPCを幅広く活用しています。さらに、「STREAMS(Science、Technology、Robotics、Engineering、Art、Math、Sports)」教育とICTとを組み合わせた数多くの理科実験を行うとともに、ロボットプログラミング講座なども開講します。このように、生徒の学ぶ意欲と興味を引き出す取り組みが進められています。

 最後に、入試広報部副部長の江口徹先生がスライドや動画を上映しながら、今年の中1生の入学後の様子を紹介しました。中学受験での入学者と併設の初等部からの内部進学生が、新入生オリエンテーションや体育祭などの行事を通して自然と仲良くなり、学校生活を満喫している様子も伝えられました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 創設者が自邸の一角に開設した幼稚園と小学校から始まり、「正直・親切・勤勉」を校訓として受け継いできた同校。温かく自由な校風も変わらずに大切にしています 

www.morimura.ac.jp/jsh/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ