受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

湘南白百合学園中学校

2023年6月30日(金)

論理的思考力と、深く考える力を養い、国際社会で「誰かのために尽くせる女性」に

 相模湾を望む片瀬山の高台に立つ湘南白百合学園の歴史は、1936年、フランスのシャルトル聖パウロ修道女会によって片瀬乃木幼稚園が創立されたことに始まります。1937年には小学校が、1938年には現在の中学校・高等学校に当たる高等女学校が、それぞれ創立されました。

 説明会の冒頭、校長の林和先生があいさつに立ち、教育方針について話しました。高校卒業時の理想像として林先生が挙げたのは、「愛ある人として、キリスト教的価値観の下、国際社会の平和と発展に寄与しようと、さまざまな分野へ踏み出す女性」「論理的思考力、深く探究する力を身につけ、高い言語能力を有して多様な人々と協働する女性」です。この実現のために、七つの重点項目を定めている同校ですが、6年一貫で行う情報教育にも力を注いでいます。中学の「技術・家庭」での情報教育と、高校の「情報」での学習内容とで分断が起こらないよう、高校の教員が中学の情報教育に携わり、中学から高校へ、そして大学入試へと段階的・体系的にプログラムを組み立てています。また、情報教育を他教科の学びへとつながるハブ的役割を持たせ、生徒は1人1台のタブレットパソコンなどを駆使し、グループワーク、レポート作成、プレゼンテーションなどに活用しています。

 林先生は「大学入試のための教育だけではなく、一人ひとりが精神性を磨き、『誰かのために尽くせるように』と知恵を積み、誇りと喜びを持って豊かな人生を歩めるよう、応援していきます」と結びました。

 続いて、教頭の水尾純子先生が具体的な教育内容について説明しました。水尾先生は「学習面で最終的にめざしたいのは、生徒たちの自立です」と話し、日々の学習計画や振り返りを書き込む「プランニング手帳」を紹介しました。生徒は日々の学習計画を立て、それを実行し、学習内容を振り返り、次の目標に生かしていくというサイクルを繰り返します。先生方は生徒が記入した内容を毎日チェックしてアドバイスなどを書き込むという形で、伴走者としてサポートしているそうです。この手帳のやり取りは中学3年間継続し、生徒の自立、そして希望する進路の実現へとつなげていきます。

 英語・数学は2クラスを3分割した少人数制で学びます。わからないことを次の授業まで持ち越さないよう、小テストをこまめに実施しています。英語は基礎からスタートしますが、中2以降は習熟度別クラスが編成されます。なお、英語が堪能な生徒は取り出し授業の「Eクラス」に参加できます。国際教育では、全員が参加する国内外での語学研修があるほか、VR留学も取り入れました。生徒が自分のアバターを作成し、海外に出掛けてさまざまな経験をして戻ってくるという内容は、まさに今の時代に即した留学プログラムといえます。

 探究的な学びも重視しています。生徒は答えのない問いに向き合い、自分なりの解決策を導き出すことを繰り返し、生涯学び続ける姿勢を身につけます。探究の授業は週2回あり、中3では「環境」について論文を執筆します。夏休みには検証のための実験を行い、最後には論文の英訳にも取り組みます。今年度はお茶の水女子大学の教授に、研究テーマについてのプレゼンテーションを行い、アドバイスをもらいました。こうした取り組みの成果として、東京大学を含む複数の国公立大学に、学校推薦型選抜で合格する生徒も出てきているそうです。

 高大連携にも力を入れており、今年度からは北里大学、順天堂大学などとの連携協定も始まりました。夏休みなどの長期休暇中にさまざまな講座を開講する予定で、探究的な学びを深める動機づけとしても期待されています。

 2024年度は、2月1日の1教科入試で国語・算数の両方を受験できるようになります。合否判定はそれぞれの教科ごとに行うため、ダブル合格の可能性もあるとのことです。

イメージ写真 生徒が企画とリノベーションを担当したリリースペース。壁面のタイルは湘南の海をイメージしたもので、船室風の丸窓もあり、内装のデザインには工夫が凝らされています

chukou.shonan-shirayuri.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ