受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

文教大学付属中学校

2023年7月14日(金)

「人間愛」に基づく教育プログラムで、世界基準の社会貢献力を育成

 1927年に創立された立正裁縫女学校は、現在では幼稚園から大学院までを擁する文教大学学園に発展しました。東京都品川区にある文教大学付属中学校・高等学校では、世界基準の貢献力を持った人材を育てる教育改革を推進しています。

 この日の説明会であいさつに立った校長の銅谷新吾先生は、「建学の精神である『人間愛』を受け継いでおり、優しい生徒が多い学校です。見学会などを通して本校の雰囲気に触れ、ぜひ受験校に加えていただければと思います」と語りました。

 次に、副校長の神戸航先生から、学校の概要と教育内容の説明がありました。「本校は教員養成に定評のある文教大学の付属校ですが、内部進学するのは卒業生の1割程度です」とのことですが、他大学への進学が多い理由として、オリジナルのキャリアノート「NEWTON」を使い、学年ごとに目標に沿ったキャリア教育が行われていることが挙げられました。充実した進路指導により、近年では早慶上理やGMARCHなどをめざす生徒が増えているそうです。

 続いて、学力養成を担う放課後の学習支援システム「文教ステーション(B-ステ)」についての説明がありました。中学生は午後7時30分まで、高校生は午後8時まで学習できる環境を整え、提携している学習塾の専任スタッフと教員がタッグを組んで自習をサポートするものです。「高2・3は希望制ですが、中1~高1は全員参加となっています。自立学習を習慣づけるために、週2回以上の利用を推奨しています。友人が勉強している姿に刺激を受け、『勉強も部活も行事もがんばるのが当たり前』という空気が学校内に醸成されるきっかけになりました」と、神戸先生は話します。

 同校では、「人間愛」を軸に「発見力・思考力・実行力・探究力・表現力」の五つの力を育てる「文教ユニバーサルコンピテンシー」を策定し、2022年度より「グローバルコンピテンスプログラム(GCP)」と「クリエイティブチャレンジ(CC)」をスタートさせました。中2~高2対象のGCPは、ネイティブ教員と日本人教員とによるチームティーチング形式で、グローバル社会で必要となるスキルや知識、生きる姿勢、価値観などをオールイングリッシュで学ぶ授業が行われます。一方、CCは中1~高2を対象にした探究の授業です。中1・2は本格的な「探究」に備えて自律心と社会性を身につけます。中3以降は、社会貢献を前提としたテーマで学年を超えた縦割りのチームを作り、探究活動を展開します。神戸先生は「今年2月には、探究活動の成果を発表し合う第1回『探究祭』が開催されたのですが、プラスチックの代わりに、材料として廃棄される牛乳を使って、スプーンを製作した生徒たちの発表に感銘を受けました。CCの授業以外にも、生徒は短くなったチョークを再生する活動などに主体的に取り組んでいます。社会貢献のマインドが培われていると実感しています」と強調しました。

 グローバル教育にも力を注いでおり、オーストラリア、カナダ、アメリカへの中・長期留学ができるほか、18日間のオーストラリア短期語学研修や、8日間のセブ島英語研修など、目的に応じて期間や行き先を選択できる留学プログラムもあります。神戸先生によると、「ここ1年で留学の希望者数が大きく伸び、海外大学に進学したいと言う生徒も増加しています」とのことです。2022年には、世界の協定大学に優先的に受け入れてもらえる「UPAS(海外大学進学協定校推薦制度)」に加盟したため、海外大学への進学の道が広がりました。また、台湾の大学への進学をめざす生徒を対象とした中国語講座を開講しているのも、同校の特色の一つです。

 さらに、中1から高3までの全生徒に1人1台のタブレットPCを導入して、どの教室にも完備した電子黒板とリンクさせた授業も実現しました。このようにICTを家庭学習の課題のやり取りにはもちろん、保護者との連絡や部活動などにも幅広く活用していることが伝えられました。

イメージ写真 東急池上線・大井町線「旗の台」駅から徒歩3分というアクセスの良さも魅力。明るく開放感がある校舎内には、生徒同士のコミュニケーションが深められ、自習にも利用できるスペースが設置されています

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