受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都市大学等々力中学校

2023年6月28日(水)

ノブレス・オブリージュの精神の下、国際社会に貢献できる人材を育成する

 東京都市大学等々力中学校・高等学校は、東急グループの基礎を築いた実業家・五島慶太氏によって1939年に創設された東横商業女学校から発展しました。2009年に校名を変更し、2010年に共学部を開設すると同時に、教育理念として「noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)とグローバルリーダーの育成」を掲げ、誇り高く、高潔な人間性を備えた、国際社会に貢献できる人材の育成をめざすようになりました。

 説明会の冒頭、校長の原田豊先生は「高潔」「英知」「共生」という校訓を同校の教育を表す三つのキーワードとして挙げ、それぞれの観点から特色を紹介しました。特に力を入れているのが、「英知」を強化する取り組みです。時間管理の意識を高め、基礎学力の向上を図るため、「TQ(Time Quest)ノート」を活用した学習を奨励しています。生徒たちは、このノートに1週間単位の学習計画を書き込み、そのとおりに実行できたかどうかを細かく振り返ります。原田先生は「TQノートの活用によって自学自習の習慣が身につき、学力が大きく向上しました。共学化以来、欠かさず継続してきたTQノートは、本校の誇れる取り組みです」と述べ、その効果に自信を見せました。

 自学自習を習慣づけるためのもう一つの仕掛けに、昨年完成した「都市大等々力リテラシーセンター(TLC)」があります。これは、東京都市大学の施設として使われていた建物を1棟丸ごと自習室として改装したもので、中1~高2は夜8時まで、高3は夜9時まで利用できます。また、夜遅くに帰宅する生徒の安全面を考慮し、学校から駅までの道のりを教員が付き添う下校指導も行っています。必要な学習を校内で完結させることで、「安心して学べる環境作り」に努めているそうです。

 また、2020年からはAIを活用した新学習システム「システムZ(ゼータ)」を導入しています。これは毎朝10分間、アプリを用いたアダプティブラーニング方式の英語学習に取り組むというもので、高2修了までに英検®2級以上の取得をめざします。

 次に、充実した海外研修についても紹介がありました。従来からあるイギリスのラグビー校との交流やオックスフォード語学研修、最先端の医科学を学ぶオーストラリア夏季語学研修に加え、今年からは、シンガポールにある海外難関大学をめざす予備校でEAP(English for Academic Purposes)の授業を受ける2週間のプログラムも開始されるそうです。

 そのほかのプログラムとしては、英語で他教科を学ぶCLIL(内容言語統合型学習)、オリジナルテキストを使った文法学習、音読メソッドなどが紹介されました。原田先生は「音読は、やる気の程度によって習熟度に差が出てしまうのが一般的です」と前置きしたうえで、「しかし、本校の場合は全員が“やる気のある子”です。中学校の3年間で一生懸命やってきた経験があるから、高校でも恥ずかしがらずにやるのです。6年間を通して継続的に取り組めることが、本校の強みです」と強調しました。

 こうした継続的な取り組みの成果は、大学進学実績にも表れています。2023年度の卒業生284人のうち、国公立大学合格者は87名、早慶上理ICU合格者は153名で、いずれも過去最高の実績となりました。

 次に、教頭の二瓶克文先生からは中学入試に関する説明がありました。最難関国公立大学をめざす「S特選コース」と、難関国公立大学や難関私立大をめざす「特選コース」の2コースの募集となり、2月1日午後と2日午後のS特入試では特選へのスライド合格を、3日午後の特選入試ではS特選への逆スライド合格を認めています。また、2024年度入試では、算数1教科入試を廃止するとのことです。二瓶先生は「1回分の受験料で複数回受験ができるので、積極的に挑戦してください」と締めくくりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 2022年に完成した都市大等々力リテラシーセンター(TLC)には、約160席の個人用自習関を備え、スタディホールにも200席があります。学習に集中できる環境です

www.tcu-todoroki.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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