受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

立教女学院中学校

2023年7月5日(水)

キリスト教に基づく全人教育を通して、高い知識と豊かな人間性を備えた凛とした女性に

 立教女学院の前身である立教女学校が開校したのは1877年のことです。まだ女性の人権が十分に認められていなかった時代に、アメリカ聖公会の宣教師C.M.ウィリアムズによって、「女性のための教育機関」として設立されました。説明会の冒頭では、この4月に校長に就任した浅香美音子先生が登壇し、「本校は高い知識と豊かな人間性を持つ女性の育成をめざして、ミッションスクールとしての教育を146年間続けてきました」と語りました。

 続けて浅香先生は、同校の長い歴史を振り返りながら、1923年の関東大震災で築地にあった校舎が全壊したこと、翌1924年に現在の杉並区久我山に木造仮校舎を建設したこと、1930~32年にかけて現在の校舎が建てられたことを話しました。校舎や礼拝堂は堅牢なヨーロッパ建築で、高い天井と広い廊下が特徴です。浅香先生は「中高6年間は自分の生き方に悩み、苦しむ時期です。そんな多感な生徒たちに、このゆとりある空間がみずから考える時間を与えてくれます」と話しました。

 さらに浅香先生は、「わたしたちは常に『あなたはどう考えますか』と生徒に問い、自分の考えを持つことを求めます。主体的に行動できる女性であってほしいと願うからです」と続けました。最後に「お嬢さまはご両親と同時に、神様から託された宝物です。神様に見守られている安心感に包まれ、生徒たちは生き生きと学校生活を送っています」と結びました。

 次に、教頭の髙嶺京子先生が教育内容と学校生活について紹介しました。「他者に奉仕できる人間になる」「知的で品格のある人間になる」「自由と規律を重んじる人間になる」「世の中に流されない凛とした人間になる」「平和をつくり出し、発信する人間になる」という五つの教育目標を掲げる同校では、それらを実現するために「キリスト教教育」「社会生活」「基礎学力」を柱とした教育を実践しています。

 一つ目の「キリスト教教育」としては、毎朝の礼拝のほか、ボランティア活動、宿泊行事、土曜集会などを行っています。土曜集会とは、有識者を招いての講演、キリスト教以外の宗教への理解を深める校外学習などを行い、生徒の視野を広げるとともに教養を深めるものです。また、「平和をつくり出し、発信する人間になる」ために、国際理解教育にも力を注いでいます。髙嶺先生は、留学生を交えてディスカッションや発表などを行う「グローバルスタディーズプログラム」、大学研究施設で学ぶ「UC Davis短期留学」のほか、姉妹校5校との交換留学を紹介しました。

 二つ目の「社会生活」については、部活動・委員会活動・行事の説明がありました。同校の活動はすべて、1927年に日本の女子校で初めて発足した生徒会が主体となって運営されます。制服はありませんが、生徒たちの服装には統一感があります。それについて髙嶺先生は「質素・清潔という規定の下、生徒会の申し合わせのうえで各自が自由に決めています」と話しました。

 三つ目の「基礎学力」については、習熟度別に少人数制で行われる、英語の授業と、2000年度から続く「ARE学習」が紹介されました。ARE学習とは、「Ask(みずからテーマを求める)」「Research(徹底的に調べる)」「Express(発表する)」を実践するプログラムで、中1から探究を積み重ね、高3の希望者は研究の成果を卒業論文にまとめます。

 2023年3月の卒業生185名のうち、立教大学に推薦で進学したのは122名でした。他大学には指定校推薦や自己推薦で合格し、進学する者も増えているそうです。なお、立教大学への推薦枠は151名ですが、現在の高2生から201名に増えるため、希望者はほぼ全員が進学できるようになるそうです。

イメージ写真 緑豊かな約5万m²の広々としたキャンパス。1932年に建立された聖マーガレット礼拝堂は、2006年に杉並区の有形文化財に指定されました

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